引越しのために必要な作業は多いもの。とくに「荷造り」は時間がかかる上に、引越し先での開封がラクになるよう気を配ることが求められます。そこで、整理収納アドバイザーの伊藤まきさんに、荷造りのコツをお聞きしました。伊藤さんは、日本全国の百貨店での催事イベント出店し搬入・搬出を行った経験から、荷解きを楽にするには、絶対に用意しておくべきアイテムがあるといいます。

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跡が残らないのが特徴　養生テープは引越しの必需品

　段ボールのフタを閉じるガムテープは、引越し会社が用意してくれることが多いアイテムです。でも、何にでもガムテープを使ってしまうと、剥がし跡がついてしまい「失敗した！」なんて感じてしまうことが。

　そこで、引越し時の荷造りで活用したいのが、養生テープ。100円ショップでも売られていて手軽に手に入れることができますし、手で簡単にカットでき、はがしたときに跡が残らないのが何よりの魅力です。

　梱包材を留めるときに使うのはもちろんですが、尖ったものを包む前に角などに貼ると、梱包材を傷つけて飛び出してこないようにできます。また、家電のコードをひとまとめにしたり、移動中に調味料のフタが開かないよう留めておいたりと、細々したものをまとめるのにも便利。

　さらに、丸めたラグを広がらないよう留めたり、引き出しタイプの収納ケースが出てこないよう留めたりと、本当にさまざまな場面で役立ちます。

　ひと工夫で、段ボールの仕分けにも◎。養生テープに箱の中身を書いて、段ボールやケースの表面に貼り付ければOKです。割れ物の場合も書いておくと、事故が起こりにくいでしょう。引越しの際は、養生テープを1～2本、用意しておくのがおすすめです。

　注意点としては、ガムテープと違い、粘着力が弱く耐久性があまりありません。段ボールの底に貼ったり、重たい家具の扉や引き出しを固定したりするのに使用するのはやめましょう。

（和栗 恵）