カルチャー
「これはグレート!」 欧州3人組が絶賛した日本の“コンビニフード” 「僕の国にはないよ」と驚き
公開日: / 更新日:
海外旅行をすると、思わず立ち寄りたくなるのが、現地の食料品店やスーパーマーケットです。野菜や肉、魚など、どのようなものを食べて暮らしているのか、生活の一部が垣間見れます。同様に、日本を訪れるインバウンドが頻繁に足を運ぶのが、日本のコンビニエンスストアです。欧州からやってきた3人組は、大手コンビニチェーンで母国では見かけないものを次々に購入し、どんな味がするのか挑戦しました。彼らの心をつかんだのは、意外な食べ物でした。
◇ ◇ ◇
「ジューシーで柔らかい」 価格にも大満足
東京・渋谷で出会ったのは、ヘニングさん(オーストリア)、マックスさん、マックスミリアンさん(ともにドイツ)の3人組です。来日の目的は東京観光。新宿や池袋、原宿、東京、秋葉原など主要駅を回り、東京タワーや東京スカイツリーなどのランドマークも満喫。欧州とは異なる街並みや景色、ショッピング、食事を堪能しました。
食事では寿司屋やラーメン店など定番の飲食店を体験する一方で、ユニークな試みもしていました。
「僕たちはコンビニエンスストアのファミリーマートで多くのことを試しました」
買い物かごを持って店内を徘徊。見慣れない商品を次々に購入し、味を試したそうです。
「僕の国にも同じようなコンビニはあるけど、午前7時から午後8時までで、日曜日はやっていない。でも、日本は24時間毎日オープンしている。本当に便利だよ」(ヘニングさん)
「ただただ便利。店に入って商品を手に取って会計して食べる。飲食スペースまである」(マックスミリアンさん)
海外旅行客には、存在そのものが驚異的なようです。
もちろん、商品ラインアップには目を見張るばかりです。弁当やおにぎり、飲み物、酒類、スナック類、生活用品、新聞・雑誌、たばこ……。ハワイを観光中の日本人がABCストアに立ち寄るように、3人組も店内の隅々に目を光らせました。
いったい、何を買ったのでしょうか。
まず挙げたのは、意外なものでした。
「ファミチキですね。これはグレート! でした」
レジ横のケースで売られているファミチキは、骨なしのフライドチキンのことです。税込み220円で、手軽なおやつとして外国人観光客にも大人気の商品です。注文すると、店員が袋に入れて渡してくれますが、袋の中央部には点線があり、上半分を切り取れば手を汚さずに食べることができます。説明は「HOW TO EAT FAMICHIKI」と英語でも書かれており、日本語が分からなくても助かります。
「オーストリアでも似たような食べ物はありますが、ミートローフの一種で、カットしてパンに載せて食べるものです。地元ではそれがより一般的です。コンビニにフライドチキンなどはありません。でも、このファミチキはおいしかった。ジューシーで柔らかく、とても気に入りました」
「タルタルファミチキ」など味変も楽しめます。
揚げ物への抵抗も全くありません。
「僕たちはカロリーが必要なんです(笑)。なぜなら観光客だから。時々食べる分には全然OK。外国では、おいしそうな食べ物は、すべて試してみるべきです」
円安の影響もあり、価格もリーズナブルに映ったそう。「安いですね。欧州と比べると、食べ物や日用品、すべてに置いてそう感じます」と、口をそろえました。
そしてコンビニで印象に残った食べ物はほかにもありました。