話題
祖母の“ど直球”結婚理由「顔がいいから」 102歳で亡くなった祖父は「今でも通用するイケメン」
公開日: / 更新日:
あごに手を置き、じっとカメラを見つめる男性。少し癖のかかった現代的な髪形と、わずかに笑みをたたえたその柔和な表情は魅力があふれています。X(ツイッター)上では「イケメンすぎるだろ」「芥川龍之介ぽくて、かっこいい!!」「絶対モテただろうなぁ」「今でも通用するイケメンさ」と、大きな話題に。この男性はいったいどのような人物だったのでしょうか。写真の男性が祖父だという投稿者に詳しく話を聞きました。
◇ ◇ ◇
「70~80年前の写真です」と投稿者は説明
「著名人でもない普通のおじいちゃんでしたので、ここまでの反響をいただくのは予想外で驚きました。ポーズや雰囲気から文豪っぽいなとは思っておりました。四十九日の日に祖父をこんなにも称えていただいて、本当に良い供養になったなとしみじみ感じています。皆様ありがとうございます」と投稿者のAKIHITOさん(@AkihitoAll)は反響に驚きと感謝を口にしました。
AKIHITOさんはマッチョ専門のイベント、企画、キャスティングやジム運営など筋肉にまつわる活動を行う株式会社スマイルアカデミーを運営している社長です。「私自身もメンバーの一人として活動しており、『筋肉は世界を救う』をモットーとし、『筋肉人口が上がれば、GDPは上がる』と本気で考えています」と筋肉の可能性について熱く語りました。
この写真が見つかったのは2023年の暮れのこと。「祖父は昨年12月に、102歳で亡くなりました。その四十九日で集まっていた際に、親族が古いアルバムの写真を見せてくれました。その中の1枚がこの写真です。他にもいい写真がたくさんありましたが、中でもあの写真の祖父があまりにカッコよく、目に留まりました」と説明し、「祖父は若い頃カッコよかったとは聞いていたものの、ここまでとは思っておらず、驚きと感動のままに、皆にも見てもらいたいな(ちょっと祖父を自慢したかったです)と投稿しました」。
品のある和室で撮影されたように見える1枚。本のようなものが積まれている状況や、手前に男の子が座っているような様子も見えます。気になる撮影の背景について尋ねると、「この写真を知ったのが亡くなった後のため、分からないのです。恐らく祖父が20代の頃に撮られたものだと思いますので、70~80年前の写真です」。
「祖父は昔からカメラが好きでした。家にはライカなどのカメラが10台以上あり、僕も小さい頃はよく撮ってもらっていました。今回のアルバムを見るまで、祖父の若い頃の姿は見たことがなかったのですが、この写真を見る限り撮られることも好きだったんだろうなあ、などと亡き祖父に思いをはせることができました」としみじみと語っていました。
穏やかで寡黙。戦後は、縫製工場で使用される機械部品を作る職人として働いていたという祖父について、AKIHITOさんは思い出を教えてくれました。「私の両親は共働きで忙しく、一人っ子だったためよく祖父の家で面倒見てもらいました。この世代の人には珍しく、パソコンやゲームが好きでよく一緒にゲームをしたり、2人とも好きなプロレスのWWEを見て過ごしました。仕事柄なのか、握力や腕力が強く、祖父が90代の頃に握手をしたらすごい力で握られて驚きました。若い頃はかなり情熱的で職場でけんかしてくることもよくあったそうです(笑)」。
最期について「コロナ禍でここ5年近く会えていなかったのですが、昨年、僕が別件で地元へ帰っている際に会うことができました。しかし、そのタイミングで急に容態が悪化し、最後は全く苦しむこともなく眠るようにそのまま息を引き取りました。数日前まで自力で歩いていたのですが、僕に会うのを待っていてくれたように感じました。『もうそろそろええやろう』と満足して言っているかのような安らかな顔を昨日のことのように覚えています」と話したAKIHITOさん。どこか運命のようなものが感じられますね。
ちなみに祖母が祖父と結婚した理由は「『顔がいいから』と直球」だったそう。この写真を見る限り、その理由についても納得ですね。「こんなにたくさんの方がかっこいいと言ってくれているよ。今までありがとうおじいちゃん。天国も楽しんできてね」――。AKIHITOさんは祖父に向け、こうメッセージを寄せてくれました。
(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)