子どもはいつの時代も好奇心旺盛です。2歳の息子を育てる金子雅也@ジュエリーお仕立て屋（@GALA_KANEKO）さんは、先日仕事から帰宅して炊飯器の中を見て驚きました。いったいなぜこうなったのか……？　詳しい話を聞きました。

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ネットも驚き　「パパへの愛があふれちゃってる」

「息子が仕事から帰宅するパパのためにお米を炊いてくれていたみたいです。ありがとう」

　2月24日、金子さんがXに1枚の写真を投稿すると、5.6万件の“いいね”が集まる反響に。「こんな事されたら…絶対怒れないな」「息子さんも頑張って応援したかったんですねぇ」「パパへの愛があふれちゃってる」「こんなん涙流しながら食べちまうよ」など多くの反応が寄せられました。

　炊飯器の中には、あふれんばかりの山盛りの米。しかもほとんどが“生米”のようです。「蓋開けた時の衝撃が忘れられません」と金子さんは率直な思いをつづっています。

　一方、子どもなりに一生懸命ご飯を炊こうとした形跡も。実際、これで炊きあがったと思っていることは間違いないでしょう。

　なぜこんなことになってしまったのでしょうか。

　実はこの日、ママが体調不良でソファーの上で身動きが取れない状態でした。

　そこで自分の出番とばかりに、炊飯器を触り出したのが2歳の息子でした。

　お昼ごろ、突然「○○君（自分の名前）ご飯炊いてくるねぇ」と言い、釜に米を投入。そして踏み台に上って流しで水を入れ始めました。さらに、米びつの米をダイレクトに追加。それらを何回か繰り返すうちに、炊飯器はパンパンの状態に…。炊飯器のボタンを押して、「ママできたよ！」とおおはしゃぎだったそうです。

　仕事が終わり、妻からLINEで「お釜がえらいことになってる」と報告を受けた金子さんですが、想像以上の光景にぼう然となりました。

　気になるのは米の状態です。

「上のお米がサラサラで下の方はねっとりして底は少し焦げてて、、、」

　やはり悲惨だったようですが、金子さんは笑顔がこみ上げました。「病気の妻も、一生懸命お米を入れてくれた息子も今日1日頑張ってくれたんだなぁ」と解釈し、一部を冷凍した上で、残りを雑炊にして食べたそうです。

　息子は日ごろから妻の料理を手伝うこともあると言います。

「卵を割ったり、何か混ぜたり、自分でやりたがります。毎日プロテインパウダーにアーモンドミルクを混ぜてシャカシャカした飲み物を自分でつくって飲むのが好きです」。何事にも興味を持ち始める時期ですが、キッチンへの関心は人一倍のようです。

　他に愛らしい息子の姿を聞くと、「新しいことができるようになって、パパみてぇと自慢してくる姿に成長を感じたり、大人にとって理解不能な行動（暑い夏場にしまじろうのぬいぐるみを冷蔵庫に入れてあげる）を見ると癒されます」と金子さん。茶目っ気たっぷりですね。

失敗を責めるのではなく、育むことの大切さ

　投稿は拡散され、息子の行動に温かい目が注がれました。

「私は息子がパパのためにお米を炊いてくれたと勝手に面白く解釈して投稿しましたが、息子がなぜこの行動に出たのかはいまだに分かりません。息子は特別なことをしたわけではなく、同じような行動をとられるお子さんもたくさんいると思います。ただ、日常のこういった何気ない子育てや幼い子の言動を、失敗や苦労ではなく、私と同じようにほっこりととらえてくれる方々がたくさんいること、またたくさんのコメントをいただけたことをとてもうれしく思いました。一部の人からコメントいただいた、息子のやけどと炊飯器の掃除には気をつけます」と、反響を受け止めました。

　金子さんは創業54年の宝飾会社に勤務。宝石愛にあふれる投稿も話題です。

「普段は『ジュエリーって楽しい』を体感していただくための活動をしています。日ごろ、仕事であるジュエリーの投稿をしながら、こう言った息子との日常もXで配信しているので、ほっこりしたい方はぜひ今後も見ていただけると幸いです」と結びました。

（Hint-Pot編集部／クロスメディアチーム）