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日本と異なる英国の宅配事情 信じられないトラブルを経験した日本人女性 近所の人との交流をすすめる理由とは
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宅配便ロッカーサービスや、コンビニエンスストアの受け取りサービスなど、不在がちでも安心して宅配便を利用できるサービスは、日本でも当たり前になっています。英国やフランスでは、こうしたサービスが近年急速に普及しているそうです。ひょんなことから英国に移住、就職し、海外在住歴7年を超えたMoyoさんが外国暮らしのリアルを綴るこの連載。第22回は、英国で経験した宅配便トラブルについてです。日本ではあまり遭遇することのない、驚きの事件とは。
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無慈悲な配達事情
配達サービス関連のお話ですが、「日本ではなかなか経験しないだろうな」という事件が多いのは英国だけでなく、現在暮らしているフランスでも同じです。
フランスでは最近、集合住宅などに設置されたポスト群を無理やり引きはがして、中身を強奪していく事件がたびたび報じられています。オートロックになっている場所でもまったくおかまいなし。玄関を破損させて無理やり侵入する様子が、防犯カメラにとらえられています。
ここまでくると、個人レベルで対策できることはほぼありませんよね。そこで今、急速に増えているのが宅配便ロッカーサービス。駅など街中に専用ロッカーが設置されており、指定するとそのロッカーに荷物が届きます。これは英国でもよく見かけました。Amazonなどが力を入れており、日本でも見かけることが多くなったかもしれません。
なかには、商品の受け取りのためだけではなく、返品できる機能(購入先にもよります)がついているものも。配送業者に集荷しにきてもらう手間が省けます。
ちなみに、配達がアバウトなことは前回書きましたが、集荷ももちろん例外ではありません。
また、英国ではコレクトポイントというサービスも普及しています。これは、自宅近くのスーパーマーケットや店を配送先として事前に選択でき、好きなときに受け取りに行くだけというもの。不在の可能性などの心配が減ります。
これらのサービスが普及した理由は、利便性を追求する日本に対し、英国とフランスでは防犯やサービス面の補強がかなり強いのではないかと思います。