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約4割がPTAで「嫌な体験した」、保護者の本音は? 2000人調査
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PTAがあったことで嫌だったことと、良かったこと
次に「PTAがあったことで嫌だった体験の有無」について問うと、「ある」が43%に対して、「ない」が57%と「ある」を上回っていました。嫌だったことが「ある」と回答した人の意見としては「仕事も休まないといけない」「家族との時間が持てない」など、使える時間と作業量のバランスにストレスを感じたようです。また「ボス系親の存在」「意見が対立し仲が良かった人とギスギスした関係になってしまった」など、人間関係で嫌な思いをしたケースも。
一方で「PTAがあったことで良かった体験の有無」も聞いたところ、「ある」が32%でした。具体的には、「先生と会話をする機会が増えた」「ネットワークが広がった」など多くの人と関わりを持てたこと、情報や体験を多く得られたことが挙げられています。
PTAについて「必要だ」が2割、「必要ない」「どちらとも言えない」が各4割の結果に
そこで、PTAの必要性について、その理由とともに質問。「必要だと思う」との回答が20%の少数に留まった一方、「必要ないと思う」が40%に。特徴的だったのは「どちらとも言えない」も40%となり、「必要ない」に並んだ結果になりました。
具体的な理由としては、必要派は「子どもの教育には親同士の協力が必要」「横と縦のつながりは大事」「学校だけではまかない切れない部分は確かにある」など、学校以外の部分で子どものサポートが必要だという声が。一方で「必要ない」派は「ただただ面倒くさい存在になってしまっている」「ほとんどの人が無理やりやらされている感じ」「やらない人がいて不公平」「揉める原因」など、存在や役割を疑問に思う理由が多くみられました。
「どちらとも言えない」派の理由は、「なくても良いが先生に負担がかかりそう」「学校の補助としての機能は認めますが、共働き家庭が大半になった現在、工夫が必要と思う」「共働き家庭が当たり前の時代に保護者の負担が大きすぎるので、外部委託でまかなえるならそうしてほしい」など。時代の流れに合ったPTA改革の必要性を指摘する意見が目立ちました。