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修学旅行費用を子どもが捻出する家庭も 米国と日本 学校行事の違いとは
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暖かい日と寒い日が交互に訪れ、だんだんと春が近づいてきたのを感じる今日この頃。日本では卒業シーズンを迎えています。米国では夏に年度が変わるため、卒業シーズンはもう少し先。このように、米国の学校教育は日本と比べてほかにもさまざまな違いがあります。そこで、米ロサンゼルスで三人娘を育てるナチュラリストの小田島勢子さんに、米国での子育てや子どもたちの学校生活について教えていただきました。
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子どもの送迎が保護者の役割 アルバイト先やデート先にも
今冬、雨が続いたここロサンゼルス。2月に入り暖かい日が増え、ここ数年の干ばつで眠っていたワイルドフラワーが心地良い陽気で一斉に目を覚まし、花を咲かせ始めました。季節のめぐりの早さと同様、我が子の成長もあっという間。少し前に調達したはずの靴や服がすぐにサイズアウトしてしまう様子に、うれしいような寂しいような、複雑な気持ちになります。
日本では春に卒業の時期を迎えますが、米国の卒業式は夏休みに入る少し前、初夏の行事です。少し先にはなりますが、今年は我が家の三人娘のうち長女が高校入学、次女が中学入学と、大きな環境の変化があります。それと同時に、親である私は小、中、高と3か所、まったく別々の場所、時間帯の送迎スケジュールをこなす日々が控えています。
とくに私の住むロサンゼルスでは、日本のように交通機関が充実していないこともありますが、高校卒業までの約17年間、親が子どもの送迎をするのが基本スタイル。学校だけでなく、休日の子ども同士のショッピングやデートまで、彼らの予定のすべてにおいて送迎します。親が行けない時は、ほかの保護者に頼むことも。
車の免許は16歳で取得することができます。しかし、車の保険料がとても高いことや事故の心配もあり、たいてい高校を卒業して親元から離れて暮らすまでは親が送迎。アルバイトができる歳になっても、仕事先まで親が送り届け、終わったら迎えにいくことになります。送迎する親も大変ですが、思春期の子どもたちも、自由に外出できずストレスを感じることがあるかもしれません。