どうぶつ
「童話みたい」 白銀の世界に現れたウサギに27万“いいね”の反響 愛らしい姿にほっこり
公開日: / 更新日:
まっさらな雪の中にぽつんと開いた小さな穴。よく見ると、真っ白なウサギがすっぽりと収まっています。その様子がX(ツイッター)で公開されると、27万件の“いいね”を集め大反響。雪と見事に同化した姿に、多くの人から驚きの声が殺到しています。写真を撮影して投稿した、カナダで暮らす地平線の菜の花(@DeXianno45272)さんに、詳しいお話を伺いました。
◇ ◇ ◇
雪かきをしようとしたら…穴に収まるウサギを発見
「雪かきしようかと考えていたら、ウサギが寝ているのを発見したのでしばし先送り…… ウサギってこんなふうに雪の中で過ごしているのねー。初めて見た」
そんなコメントが添えられた2枚の写真には、まだ足跡がついていないまっさらな雪景色が写っています。よく見ると、小さな雪の穴に収まるウサギの姿が。白い被毛が雪と一体化しているため、うっかり見過ごしてしまいそうです。
この写真がXで公開されると、27万件もの“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には「かわいいしこれを見つけていったん雪かきやめるなんて優しい」「初めて見ました! なんだか寒そうですが、風を避けているから暖かいのかな……」「雪見だいふくみたいになっている」「すっぽり かわいすぎる 優しい世界でほっこりしました」など、さまざまな声が寄せられています。
白銀の世界に現れたウサギ 初めて見る光景に驚き!
注目を集めた写真が撮影されたのは、カナダの西部に位置するアルバータ州。世界遺産「カナディアン・ロッキー山脈自然公園群」の一部でもあるバンフ国立公園やジャスパー国立公園は、世界的にも有名な自然観光スポットです。
この地で暮らす投稿主さんによると、都市部の高速道路では、バイソン、エルク(ヘラジカ)、シカ、コヨーテ、スカンク、タヌキ、グースなどの野生動物を見かけるそうです。
「都市部でも、街中でシカやエルクなどの大型野生動物を見ることがあります。また、友人から防犯カメラに映った野生動物を見せてもらうことも。人の住んでいる地域が点在し、その間に農家や牧場、自然のままの草原が広がっているので野生動物が多く生息し、町や都市部などとも近いため、見かけることが多いのではないかと思います」
ウサギと出会った日は、朝起きると30センチ近くの雪が積もっていました。「今日の雪かきは大変だわ」と思っていたところ、パートナーから「ウサギが寝ている!」と教えてもらったそうです。
「しばらくパートナーと一緒に外を眺めていました。ウサギのこんな姿を見るのは初めてだったので、窓越しに何枚か記念写真を撮影。最初にウサギを見つけたときは、眠っている様子で、ときどきうっすらと目を開けたり、鼻を動かしたりしていました」
投稿主さんは、3時間ほど経った頃、再びウサギの様子を確認。すると、ウサギは目を覚ましたのか、前足を舐めたり、ぶるぶると体を振ったりしながら悠々とくつろいでいました。投稿主さんは「元気そうで良かった」とほっとしたそうです。
その日の午後、投稿主さんは雪かきをスタート。ウサギがいる花壇の周りは通常、雪かきをしないそうですが、そのままでは車を動かすことができなかったため「ウサギが驚いてしまわないように……」と祈りながら作業を始めました。
「ウサギは逃げることなく、私たちが2メートルくらいのところまで近づいてもとどまっていたので驚きました。こちらを見ているようだったので、ドキドキしながら見守っていたのではないかと思います」