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韓国の産後ケアがすごい 2人を育てながらソウルで起業した日本人女性に聞いた これからの教育方針

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

韓国移住からまもなく出産、子育てを経験【写真提供:野田佳代】
韓国移住からまもなく出産、子育てを経験【写真提供:野田佳代】

 日本の隣国である韓国。空前の韓国ブームでカルチャーに関心が高まり続けていますが、知らないことはまだまだたくさんあります。そこで、韓国人男性と結婚し、東京とソウルを拠点に2人の子どもたちを育てている野田佳代さんに、国際結婚や子育て事情をお聞きしました。アパレル貿易を営む株式会社F.GROUND代表として、グローバルに仕事をしている野田さんの教育方針とは。

 ◇ ◇ ◇

結婚後に知った日本と韓国文化の違い

 韓国人男性との結婚を機に、ソウルへ移住した野田さん。結婚当初は、文化の違いに驚くことが多かったといいます。まず、韓国では結婚する際、互いの家柄が同格であることを求められることが多いそう。

 また、韓国では「ソルラル」といって、たくさんの手料理を家族で囲んで旧正月を盛大に祝う風習があります。このとき、伝統的な家では妻が一日中、料理や来客の世話、片づけなどの作業に追われて負担が大きいため、夫婦げんかに発展する家庭もあるそう。

 しかし、野田さんの場合は国際結婚だったことや、夫の両親がそうしたこだわりのないタイプだったため、大きな問題になったことはないといいます。

「ちょっと変わった我が家ですが、一般的な韓国家庭同様、家族愛の強さは感じますね。家族のグループLINEがあって、常に報告し合っています。あと、夫が親に対して敬語を使っているのも最初は不思議でした。私は父に対して敬語で話したことがなかったので」

産後ケアサービスが充実している韓国

 また、野田さんがとくに驚いたのは、出産や育児に関することでした。第1子出産を控えていた頃、野田さんは会社を立ち上げたばかり。そのため、日本には帰らず韓国の病院を選びました。その決め手となったのは、産後ケア施設「産後調理院」があることでした。

 産後調理院は、出産後のお母さんが体を休めるための施設で、2~3週間滞在するのが一般的。野田さんも利用しましたが、当時は韓国語が片言だったため、ほかのお母さんたちとの交流がうまくいかず、寂しい思いをしたこともありました。それでも、日本で産むより楽だったのではないかと語ります。

 さらに、産後調理院を出たあとにも、韓国には便利なサービスが。「トウミ アジュマ」(直訳は「助けるおばさま」。家事育児代行サービス)というお母さんと赤ちゃんのお世話をしてくれる派遣会社があり、育児に慣れるまで破格で手伝いをしてくれます。野田さんは第2子出産時にフル活用していたのだとか。

 子どもたちが乳幼児だった頃は「忙しすぎて記憶にない」というほど、仕事と子育てにいっぱいいっぱいだったという野田さんですが、トウミ アジュマや夫の両親の助けもあって、どうにか乗り切ることができました。