日韓ダブルの子どもたち　教育方針は

　夫の家族にも助けられ、たくさんの愛情を受けてすくすくと成長した子どもたちは、現在12歳と10歳に。夫の仕事の都合により6年前から東京で生活していますが、長期休暇にはソウルに戻って生活することが多いといいます。

「子どもたちはインターナショナルスクールに通っているので、夏は2か月間お休みです。ソウルでは、『ハゴン（塾）』で英語の教育プログラムを受けています。韓国語を忘れないように、夜は韓国語の先生に家へ来てもらったり、夫の家族と過ごしたりしていますね」

　国際結婚から生まれた子どものアイデンティティが問題になることがあります。野田さんの場合は、子どもたちが生まれも育ちも韓国であることから、日本で暮らす今も家の中は韓国文化を中心としているそうです。

「韓国だけでなく、アメリカ式も取り入れています。学校だけでなく、普段の生活からディスカッションや人前で発表できるスキルを学ぶのが大事ということ。また、みんながやっていることをやっても、レッドオーシャンなので難しい。だから、人がやらないことに目を向けたほうがいいということもよく言っています」

　子どもたちには将来、グローバルリーダーとして、広く活躍する視野を持ってほしいと野田さん。自身も、日本で韓国のファッションブランドを見かけることが少なかった時代から、両国の企業をつなぐ仕事をしてきました。そうした働く母の姿を身近に感じることもきっと、子どもたちの成長に大きく影響していることでしょう。

（Hint-Pot編集部）