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「脈絡なさすぎ」 テストの噛み合わない会話文に6.6万“いいね” 爆笑を呼ぶ「太郎くんのスルースキル」
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数学でよく出題される文章問題。物語性があり、思わず読み込んでしまことがありますよね。X(ツイッター)では、普通ならあり得ない会話が繰り広げられる問題文の投稿が6.6万件もの“いいね”を集め大反響です。投稿者のcipher(@cipher703516247)さんに詳しいお話を伺いました。
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難解な数学の問題文かと思いきや… 気になりすぎるふたりの会話
「脈絡なさすぎて死ぬwwwwww」
そんなコメントとともに投稿された画像には、問題文が写っています。太郎くんと花子さんの会話文になっており、まずは太郎くんが「リンゴ取りゲームをしない?」と提案します。
しかし「そういえばふと気になったんだけど」と、突如として数式について話し始める花子さん。噛み合っているような、噛み合っていないような不思議な印象です。まさに「脈絡なさすぎる」やりとりをしており、難解な数式と相まって設問がまったく頭に入ってきません。
この投稿は反響を呼び、6.6万件もの“いいね”が。リプライ(返信)には「『そういえば』の守備範囲を極限まで広げた文章」「太郎くんのスルースキル高すぎておもろい」「何事もなく『そうだね』で流そうとする太郎なかなかの猛者でウケる」「ふと気になったから仕方ない」「数学の前に国語やコミュニケーションスキルを勉強したほうが良さそう」「こういう夫婦は長続きするんだよな」と、ふたりの会話を楽しむ声が殺到しています。
「おもしろいと共感する人がたくさん現れるのでは」と投稿
この投稿をしたのは、数学オリンピックのような競技数学に挑戦しているをcipherさん。現在は「OnlineMathContest」、通称OMCというオンライン上の数学コンテストに夢中だといいます。
算数や数学の問題文で、よく考えると設定が不思議なことは少なくありませんが、さすがにこの会話は突き抜けています。この設問を投稿したcipherさんも「脈絡のない論理的にもはずれた会話だったので、これを投稿したら、おもしろいと共感する人がたくさん現れるのでは」と考えたそう。
大反響を呼んだこの問題。cipherさんが発見したのは、“架空の大学”として知られる「国際信州学院大学」の公式ウェブサイト。今年の理学部入試問題として掲載されていたものだといいます。
cipherさんに、問題に登場する数式はどれくらいのレベルなのか聞いたところ、「花子さんの“ふと気になったこと”はレイリーの定理と呼ばれており、ごくまれに大学入試にも出ることがあります。ただ、競技数学に挑戦している人たちにとっても、かなりニッチな定理です」と解説してくれました。
太郎くんのスルー力が話題を集めたことから、花子さんとの関係性も気になるところです。
「太郎さんのスルースキルを鑑みるに、今回のように花子さんは普段から、突拍子なく数学の公式をひらめているのではないかと思います。仲が良いのかは、断定しかねますが……」
投稿の反響については「やっぱりか!」と、自身の想定通りだったというcipherさん。ただ、多くのコメントの中にレイリーの定理を指摘する声があったことには、「さすがに知らない(定理の名前は出てこない)だろうと思っていたので、そこはびっくりしました」と驚きを明かしています。
ある意味、数学の奥深さを教えてくれたような不思議な問題文。興味のある人は、挑戦してみても良いかもしれません。
※3月15日15時20分に記事の一部を修正しました。訂正してお詫びします。
(Hint-Pot編集部)