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「なんでこれを作ろうと思ったのか」 12万“いいね”の編みぐるみ 意外すぎるモチーフに反響

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

分子構造にはさまざまな形が(写真はイメージ)【写真:写真AC】
分子構造にはさまざまな形が(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 毛糸や綿を使って立体的な人形を生み出す「編みぐるみ」。自分の好きなキャラクターや動物などを制作して、楽しんでいる人もいるでしょう。X(ツイッター)では、意外なものをモチーフにした編みぐるみが12万件もの“いいね”を集め大反響。話題を呼んだ作品について、制作者の内田温(@Halle_Uchida)さんに、詳しいお話を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

笑顔がかわいい編みぐるみの正体は…

「尿素の編みぐるみです」

 そんなコメントを添えて投稿された2枚の写真。一枚は尿素の分子構造を視覚化したもの、そしてもう一枚には、その分子構造を再現した編みぐるみが写っています。編みぐるみには黒糸で目と口が描かれ、かわいらしい笑顔に。

 個性的な作品に多くの人が反応し、投稿には12万件もの“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には、「尿素がかわいすぎる」「不覚にもかわいいと思ってしまった」「めっちゃ欲しいなこれ」「なんでもぬいぐるみにすればいいってものじゃ……ものじゃ……くぅっかわいいっっっ!!」「謎のガチムチ生物感がいいですね」「なんでこれを作ろうと思ったのか(笑) そこチョイスにウケました」など、さまざまな声が寄せられています。

尿素の分子モデルを編みぐるみにした理由とは

 好きなキャラクターの立体物が欲しくて、編みぐるみを始めたという内田さん。今回の作品は、球体の組み合わせなので簡単にできると考えていましたが、実際に作り始めると「図のように幅広な感じにならず、背が高くなってしまって意外と難しかったです」と思いのほか苦労したといいます。

 完成までに3日ほどかかり、「赤と黒の境目がくびれすぎないように、編み目の数を調整しました」と、こだわったポイントを明かしてくれました。

かわいらしく仕上がった「尿素」の分子モデルの編みぐるみ【写真提供:内田温(@Halle_Uchida)さん】
かわいらしく仕上がった「尿素」の分子モデルの編みぐるみ【写真提供:内田温(@Halle_Uchida)さん】

 今回の反響について、「ゆるキャラのような見た目と『尿素』というギャップがおもしろいと思われる方が、多かったみたいですね」と話す内田さん。気になるのは、作品のテーマに分子モデル、しかも「尿素」を選んだことです。

「なんとなくウィキペディアを見ていたら、たまたま尿素のページにたどり着いて、分子モデルがゆるキャラに見えたので、作ってみようと思いました」

 思いつくまま自由に形にできるのが、ハンドメイドの良さ。これから内田さんが出合い、編みあげる作品も楽しみですね。

(Hint-Pot編集部)