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「温水洗浄と暖房付き便座」や「タクシーの自動ドア」 訪日外国人たちが興味津々な日本テクノロジー

公開日:  /  更新日:

著者:日下 千帆

コーディネーターの山田恵子さん(左)と日下千帆アナウンサー【写真:日下千帆】
コーディネーターの山田恵子さん(左)と日下千帆アナウンサー【写真:日下千帆】

 日本政府観光局によると、2023年12月の訪日外国人観光客の数は、273万4000人。コロナ禍以降、過去最多を記録しました。街のあらゆるところで外国人観光客を見かけるように。海外からの観光客の日本滞在を快適に楽しんでいただくために日々、奔走する日本人のビジネス&ツアーコーディネーターの山田恵子さんに、観光現場でのエピソードを伺いました。

 ◇ ◇ ◇

イスラエルからの多くのツアーに同行 日本のテクノロジーに興味津々

 東京都出身の山田さんは、2007年にイギリス・ロンドンの大学を卒業後、弁護士事務所に就職し、その後独立。以降10年以上にわたって、日英を拠点にビジネス&ツアーコーディネーターとして活躍されています。

――山田さんは10年以上、コーディネーターとして日本にやってくる世界中の方々と接しています。驚いた経験などはありますか?

「2023年10月のイスラエル・アラブ地域での紛争開始からはいったん途絶えましたが(2024年3月1日現在、日本ツアーは再開)、それまではイスラエルのお客様の団体によく同行していました。

 イスラエルでは、兵役期間中の長期の休みや兵役終了後の旅行に国からの補助金が出るため、日本に観光に来る方も多かったのです。そのなかには、警察所長、医師、元モサド(イスラエルの諜報部員)のスタッフもいらっしゃいました。

 ある団体に同行したとき『相当な高齢なのに、スマートフォンを使いこなし、体力十分、鋭い質問をし、万象をよく理解されているな』と思う方がいらっしゃいました。その後、その方が元モサドであると聞かされ、思わずうなってしまったほどです」

――イスラエルの方々は、日本のどのようなところに興味を持っているのでしょうか?

「京都で神社仏閣をめぐるツアーが人気です。また、日本=テクノロジーという認識があるようで、タクシーの自動ドア、温水洗浄と暖房付き便座や交通系ICカードで自動販売機の飲み物が買えることに興味を持っていましたね」

――ほかに、興味深かったことはありますか?

「逆に、効率を重視する彼らが受け入れられなかったこともありました。たとえば、京都観光では市街地の交通規制で、目的地の建物の前までバスが入れないことがあります。2、3ブロック歩かされると、なぜ目の前にバスを停めないのかと苦情が来ることが頻繁にありますね。多少、歩いたとしても、観光はバスを降りたところから始まり、街や人々の行きかう様子を見ながら楽しんでいただけるような時間になればと、私自身も勉強になりました」