カルチャー
日本の国民食が大好きな外国人留学生 母国で「よく食べていた料理似ている」一品とは
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日本人が大好きな寿司やラーメン、トンカツなどは、訪日外国人からも高い人気を誇っています。日本に来て5年目を迎えた、山口大学に留学中のインドネシア人男性は、ある日本の“国民食”が大好きなのだそう。母国の郷土料理に似ているという、お気に入りの日本グルメとは何なのでしょうか。
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旅行好きなオキさん 日本生活5年で20都道府県を制覇
妻のシェリさんと娘のシビルさんを連れて、2019年に日本へやってきたオキさん。現在は米紙「ニューヨーク・タイムズ」で、「2024年に行くべき52か所」のひとつに選出された、山口県山口市で暮らしています。
山口大学で勉学に励む傍ら、山口市の観光アンバサダーのひとりとしても活躍。そんなオキさんは、車の運転や旅行が大好きで、日本に来てからすでに20都道府県をまわりました。そのためオキさんは山口だけでなく、旅行先の各地で地元グルメを楽しんでいるそう。
ただ、宗教上の理由で食べるのを避けている食材もあるといいます。
「僕たちはムスリム(イスラム教徒)なので、少し制限があります。たとえば、豚肉は食べないとか」
訪日外国人から人気のグルメのひとつであるラーメンは、だしやチャーシューに豚肉などを使用している場合があります。そのためオキさんは、東京へ遊びに来たときに、ハラル料理を扱っているお店で食べました。食べられるものが限られているなかで、工夫をしながら日本での生活を楽しんでいます。
日本のカレーはインドネシアのナシパダンを思い出させる一品
オキさんの日本滞在歴は5年目。今まで食べてきた日本食のなかでとくにお気に入りというのは、日本人にも大人気のグルメでした。
「一番好きなのは、日本のカレー! 大好きです! 本場インドのカレーと比べるとマイルドですね。インドネシアでよく食べていたナシパダンという料理と似ているんですよ」
ナシパダンとは、インドネシア・スマトラ州の伝統的な料理で、パダン料理とも呼ばれています。牛肉や魚、野菜などを、香辛料やココナッツミルクとともに長時間煮込んだ料理が多いのが特徴です。
とくに、ナシパダンの代表的な料理・ルンダンは、インドネシアのカレーともいわれており、マイルドな辛さの日本のカレーに似ているかもしれません。
カレーは日本の国民食。国や文化、宗教は違っても、求める味はどこかで似通っているものがあるのかもしれませんね。
(Hint-Pot編集部)