日本庭園など和を感じさせる景観の多くは、人の手で整えながらも自然の姿が生かされており、西洋の庭園などとは違う趣で外国人観光客を魅了しています。その精神は、日本の食文化にもつながっており、美しい自然の姿を料理で表すことも。舌だけでなく目も楽しませてくれます。親子で日本を訪れたオランダ人は、京都で凛とした幻想的な風景や、街中で購入したスイーツの美しさに目を奪われました。いったい、どんなものを楽しんだのでしょうか。

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歴史を感じる人気観光スポット　竹林を見て感激

　オランダ人親子のキャロラインさんとハリーさん。母のキャロラインさんは日本に来るのが初めてで、息子のハリーさんは今回が2度目の訪日です。

　日本旅行で印象に残っていることを聞くと、キャロラインさんが京都での思い出を語ってくれました。

「京都はなにもかも美しかったわ。電車を降りた瞬間から日本の芸術を感じて、感動しました。それと竹林の道を歩いたんだけど、オランダには竹がないから、とても神秘的でしたね」

　キャロラインさんとハリーさんが訪れたのは、嵐山にある「竹林の小径」。一帯が平安時代に貴族の別荘地として栄えていたといわれており、京都を代表する観光スポットのひとつです。400メートルほど続く遊歩道の両脇には、空に向かって伸びた数万本もの美しい竹林が広がっています。

　キャロラインさんとハリーさんは、ゆっくり散策しながら日本の歴史や情緒を感じ、美しい景色を目に焼き付けたようです。

日本の食文化に感激　見た目も美しいスイーツを堪能

　京都で豊かな自然を楽しんだふたり。そんななか、ハリーさんは日本ならではの文化との出合いに感銘を受けたといいます。

「日本の食文化は素晴らしいよ。見せ方にもこだわっていて、どれもきれいだよね」

　日本の食文化は世界で高く評価され、2013年には和食がユネスコの無形文化遺産に登録されています。味の良さはもちろん、栄養のバランスに優れ、目でも楽しめる日本の料理に魅了される外国人は少なくありません。

「京都ではアイスクリームを食べたんだけど、花束のようだったんだ。美しすぎて、食べるのがもったいなかったよ」

　食べる前からハリーさんを感動させたアイスクリームには、色鮮やかでかわいらしい花があしらわれ、まるでアートのよう。ハリーさんは味にも大満足で、美しい食べ物との出合いに感激していました。

（Hint-Pot編集部）