カルチャー
「とても感心しました」 日本の治安の良さを称賛するイタリア人女性 電車で目にしたものに驚き
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日本の治安の良さに驚く訪日外国人は少なくありません。仕事で世界各国を訪れ、2017年に初めて日本を訪問したというイタリア人のサーラ・マリノーリさんも、日本が「安全」な国であることに感心したといいます。どんな体験からそう感じたのか、当時を振り返ってもらいました。
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新宿で「80年代のニューヨークのよう」と感じた場面も
イタリア中部に位置するペルージャ在住のサーラさんは、美術品コレクター。仕事柄、世界各地へ足を運んでいます。日本を初めて訪れたとき、2週間ほどの滞在期間で、東京や京都、奈良、鳥取をめぐりました。
鳥取では、庭園が鳥取市指定名勝に指定されている譲伝寺(じょうでんじ)を訪問し、庭に咲く花や小川のせせらぎなど、静かに自然を楽しむことができたといいます。また、ペルージャ在住の舞台美術家である友人・牧田あゆみさんの実家を訪問。あゆみさんの母が「とても丁寧に、心を込めていれてくれた」お茶の味わいに、温かな日本人のおもてなしを感じたそうです。
また、サーラさんは東京・新宿で画材店の品ぞろえの豊富さに驚くとともに、日本のポップカルチャーを彷彿とさせる場面にも遭遇したのだとか。
「新宿の公園には、変わった服装をしているミュージシャンがいたし、ライブハウスへ行ったらパンクファッションの人たちがいて、80年代のニューヨークのようでした。子どもたちは、お人形のような服を着ていて……。私は日本の漫画を見て育っているから、そういうのを見るのがとても楽しかったわ」
夜道も安全なことに感心 公共交通機関でイタリアにはない仕組みも
日本の自然豊かな風景やおもてなしとともに、東京のにぎわいにも触れたサーラさん。さまざまな街を訪れるなかで、「女性が夜ひとりで歩いていても、怖いことはなかったんです。日本が安全な国であることに、とても感心しましたし、素晴らしいと感じました」と振り返ります。
さらに公共交通機関では、女性が安心して利用できる仕組みがあることに驚きを感じ、思わず写真を撮ったそう。
「電車に女性専用の車両があるのも、いいと思いました」と語るサーラさん。イタリアには、夜行列車の客室に女性専用部屋はあるものの、女性専用車両はありません。
日本の女性専用車両は、2001年3月に京王線で初めて本格的に導入されました。海外でもインドやパキスタンなど複数の国に女性専用車両があり、イギリスほか欧米でも試験導入されたことはありますが、定着しないケースが多いようです。
安心して日本を楽しむことができ、「また絶対に(日本へ)行きたい」と口にするサーラさん。さまざまな国を訪れているからこそ、女性ひとりでも旅がしやすい日本の安全さや快適さは、大きな魅力のひとつなのかもしれません。
(Hint-Pot編集部)