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「SNSに書き込んだ途端、ドン引きされる」 中高年が注意したい時代遅れの流行語 専門家指摘

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム

次々と若者言葉を創造している現代の若者たち(写真はイメージ)【写真:写真AC】
次々と若者言葉を創造している現代の若者たち(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 SNSでやりとりする場合、共感を示したり緊張をほぐしたりするために文末に「w」を入れるスタイルは大人も若者も日常的によく使っています。具体的には「それ面白いですねw」「それは大いに笑えるwww」などといった使い方ですが、あまりに一般化してしまったため、かえって面白みがなくなっているのかもしれません。そんな中、ここ1、2年の間で注目されたのが「おハーブですわ」というネットスラング。いったいどんな意味なのでしょうか。「若者言葉の研究 SNS時代の言語変化」(九州大学出版会刊)などの著書がある宇都宮大の堀尾佳以講師(現代日本語学)に聞きました。

 ◇ ◇ ◇

お嬢様風に表現したネットスラング

「おハーブですわ」とは、「w」をより美しくお嬢様風に表現したネットスラングのことです。SNS上では(笑)のことを「w」と表現してきました。「w」が地面に生えている「草」に見えるため、直接的に「草」「草生える」と表現する人が現れ、派生語として「大草原」「森」「アマゾン」「ジャングル」なども登場します。

 ここからさらに進化を遂げたのが「ハーブ」。「草」をお嬢様風に「おハーブですわ」と表現したのです。2022年5月に配信デビューしたVTuberグループ「にじさんじ」所属の新人VTuber「壱百満天原サロメ」の口癖が「おハーブですわ」でした。この斬新な表現は一気に拡散し、「SNS流行語大賞2022」TOP10の4位にランクインするという快挙を成し遂げました。

 一部界隈で熱狂的に迎え入れられた「おハーブですわ」。ただし、おじさん、おばさんがこの言葉を使うと若者からかなり引かれることは覚悟した方がよいようです。

「東京の新宿や原宿など有名スポットに来ている自身の現況を誇りたいためSNSに『○○ナウ』と書き込む中高年はまだいるかと思いますが、若者たちはほぼ使っていないようです。『w』、『草』などはギリギリ分かるでしょうが、『今日見た映画、おハーブでしたわ』などとSNSに書き込んだ途端、ドン引きされるでしょう。この言葉自体、語彙の派生が活発であることから若者言葉が元気である証拠でもあるのですが、自分が置かれている人間関係の領域内でのつながりを優先したい若者にとっては、まさに『www』でしかありません」

 ところで、「おハーブですわ」は人気を維持できるのでしょうか。

「怒りの度合いを示す『激おこぷんぷん丸』がすでに死語になりつつあるように、広く拡散されてしまいました。さらに他世代が使うようになると、若者たちは飽きてしまい別の言葉を創造していきます。一部界隈では根強く残るかもしれませんが、ブームは意外に早く過ぎ去ってしまうのではないでしょうか」(堀尾さん)

 若者言葉の生成と消滅はまさに植物の「草」のように再生を繰り返していくようです。

(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)