病院が苦手ないぬは多いですよね。X（ツイッター）では、病院に行く前と行ったあとのいぬ2匹のビフォーアフター写真が話題になっています。いったい、どんな変化があったのでしょうか。当時の様子について、飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

　◇　◇　◇

「『わぁぁい』→『どうして』」　表情で一目瞭然

「お出かけと思っていたのに動物病院だったから帰り超不満そうな顔していた」

　そんなコメントが添えられた2枚の写真には、2匹のポメラニアンが写っています。1枚目は病院に行く前。「どこかわかんないけど早く連れてって～！」と言いたげに目を輝かせながら、カメラを見つめています。

　しかし、2枚目の病院帰りに撮られた一枚では、ちょっと“お怒りモード”な顔つきに。「病院行くとは聞いてないんですけど？」という声が聞こえてきそうです。

　この写真がXで公開されると、2.6万件もの“いいね”を集めました。リプライ（返信）には「『わぁぁい』→『どうして』」「顔に出すぎwww」「ビフォーアフターのどちらもかわいいです」「なんすか！　このかわいい生き物は！」「めっちゃ怒っていてかわいい」など、さまざまな声が寄せられています。

夢だったポメラニアンとの暮らしを現実

　茶色の被毛の「ぐり」ちゃんは、強気で元気いっぱいな女の子。でも、外ではおとなしい内弁慶です。白い被毛の「ぐら」くんは、甘えん坊でおっとりした男の子。人間もいぬも大好きなので、外に出ると飼い主さんに止められるほど大はしゃぎをしてしまいます。

　2匹はきょうだいではありませんが、どちらも9月生まれの10歳です。ぐりちゃんの素敵なお名前は、映画『トイストーリー』に登場する飼い主さんが大好きなキャラクター、リトルグリーンメンにちなんでいます。ぐらくんの愛らしいお名前は、絵本の「ぐりとぐら」が由来です。

　もともとポメラニアンと暮らしたいと考えていた飼い主さんは、情報収集をしているときに、タヌキのような見た目のぐりちゃんにひとめ惚れ。同時にぐらくんを紹介された飼い主さんは、2匹とも家族として迎え入れることを決めました。

　性格が真逆な2匹に共通しているのは、食いしん坊なことと人間が好きなこと。そして、どちらも病院と掃除機が苦手です。

「ぐりはボール遊びが好きで、得意なことはハイジャンプ。ぐらは、おもちゃではほとんど遊ばないのですが、追いかけっこが好きです。得意なことは“お手”と“おかわり”を高速かつ無言でできることです」

病院だと気づく前は、にっこり笑顔だったぐりちゃんとぐらくん

　写真が撮影された日、動物病院へ行くとは知らないぐりちゃんとぐらくんは、ご機嫌な様子で車に乗り込みました。ところが、動物病院に到着した途端、ご機嫌斜めに。

　病院では先生や看護師さんにたくさん撫でられて、楽しく過ごしました。それでも、帰りの車内ではしょんぼりとしていたそうです。

「病院が怖くて嫌だったのと、まだ帰りたくなかったのだと思います。病院は苦手ですが人間は好きなので、複雑な心境になったのかもしれません。家に着く頃には、機嫌も直っていました」

　きょうだいのように育ち、うれしいことも嫌なことも、一緒に経験しているぐりちゃんとぐらくん。これからも、仲良く楽しい日々を過ごしてほしいですね。

○取材協力：ぐりとぐら（@2013grgr98923）さん

（Hint-Pot編集部）