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「たかが3000円、されど3000円」 高校生のお願いに応えた思いに5.6万“いいね” 「泣けてきました」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

吹奏楽部の演奏会(写真はイメージ)【写真:写真AC】
吹奏楽部の演奏会(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 学校生活において、自主性が求められる部活動。勉強だけでは得られない、貴重な経験をした人も多いでしょう。X(ツイッター)では、そうした部活動の一環で訪れた高校生への思いを綴った、商店街の店主の投稿が大きな反響を呼んでいます。いったい、どんなやりとりがあったのでしょうか。投稿主の呉服のきくやてんちょ(@gofukunokikuya)さんと、大阪府立市岡高校吹奏楽部の生徒さんに、詳しいお話を伺いました。

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「心から若者に幸あれ、なんてことを思うようになって…」

「毎年近くの高校の吹奏楽部の定期演奏会のパンフレットに広告出してる。パンフレットの広告なんて誰も見ていないと思うんだけど、高校生があらかじめ練習した文言で一生懸命言うんだよね」

 そんな書き出しの500字ほどの投稿には、演奏会に協賛をお願いする高校生の様子と、その話を聞く投稿主さんの気持ちが綴られています。慣れない交渉に緊張しながら、たどたどしく依頼内容を説明する高校生。毎年のことで時間がかかるとわかっているけれど、頑張って練習してきた交渉の言葉を、投稿主さんは最後まできちんと聞きます。

 お願いされた広告の金額は3000円。投稿主さんは「たかが3000円、されど3000円。お金を他人からいただくのは大変だよ。顧問の先生が一切出てこないのはこれもまた学びだからだよね」と、生徒の自主性に任せる教師の姿勢に理解を示します。

 また、演奏会は毎年、店の営業日のため投稿主さんが会場に行ったことはありません。それでも「君たちが頑張ってるの、広告を取りにくるその姿勢を見るだけでおっちゃんは十分わかるから今年も3000円出す」と、演奏会に毎年協賛する理由を明かしました。

「その女子高生は店を出たら、手分けして商店街を回っていた仲間の部員たちとうれしそうな顔をしていた。最近、心から若者に幸あれ、なんてことを思うようになってほんとおっちゃんになったなぁ、なんて思うけれど、意外とおっちゃんも悪くない(笑)」と、締めくくった投稿主さん。

 この投稿は注目を集め、5.6万件もの“いいね”を集めました。リプライ(返信)には「青春ですね。泣けてきました」「おばちゃん、目頭が熱くなりましたよ」「ありがとうございます! ありがとうございます! かつての高校生(吹奏楽部)だった私から、代わりにもなりませんがお礼を申し上げたいと思います」など、多くの声が寄せられています。

「子どもたちが頑張る姿を見ると、応援したくなる」理由とは

 投稿者さんである呉服のきくやてんちょさんは、大阪府大阪市で創業100年の、リサイクル着物ショップ「呉服のきくや」の店長を務めています。演奏会に協賛するのは、10年ほどになるそうです。

 投稿主さんは学生時代に軽音楽部に所属しており、お願いに来た高校生と同じように広告をお願いしにいった経験があるのだとか。また、「仕事の傍ら空手の指導員もやっておりまして、子どもたちが頑張る姿を見ると、応援したくなるというのもあります」と、定期演奏会が盛況になることを願い、投稿したと教えてくれました。そんな気持ちにさせた生徒さんたちは、どんな様子だったのでしょうか。

「学生さんは毎年、一生懸命お願いに来られます。まずは電話で、緊張しながら詰まり詰まり、覚えたセリフを絞り出すように話すので、断れないです(笑)」

 投稿が反響を呼んだことについては、OB・OGや保護者の方々から、リプライやDMでお礼の連絡が届き、とても驚いているそう。さらに、「学生と保護者、そして学校も先生方も、みんなで一体になって定期演奏会を作り上げているのがよくわかります。私自身の学生時代のことも思い出して、懐かしい気持ちになりました」と語っています。