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昭和天皇からお言葉をいただいた名物料理で勝負に弾みを 藤井聡太八冠 名人戦第1局1日目の“勝負飯”
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藤井聡太八冠に豊島将之九段が挑戦する、第82期名人戦七番勝負第1局の1日目が、東京都文京区にある「ホテル椿山荘東京」で開催されています。八大タイトルのなかで最も長い歴史を有する「名人」を、藤井八冠は昨年、20歳10か月という史上最年少で獲得。初防衛をかけた重要な初戦に、藤井八冠は何を食べたのでしょうか。さっそく“勝負飯”を振り返ってみましょう。
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藤井八冠は東京雲海クッキーサンド 豊島九段はフルーツ盛り合わせ
午前10時に提供されたおやつに、藤井八冠は「東京雲海クッキーサンド(バター&レーズン) フルーツ添え」と「アイスティー」を注文。会場となった椿山荘の名物「東京雲海」を表現したという発酵バターとホワイトチョコレートのクリームを、雲の形をしたクッキーでサンド。9日から販売を開始したばかりの新作スイーツです。
一方、挑戦者の豊島九段は「フルーツ盛り合わせ」をオーダー。静岡県産マスクメロン、山形県産サクランボ、佐賀県産白イチゴ「淡雪」、愛知県産イチゴ「とちおとめ」、愛知県産イチジク、長崎県産ビワ、愛媛県産キウイフルーツ「ルビーレッド」といった豪華フルーツが並んでいます。
また、紅白の椿の形をしたクッキーや、サクサクとした丸いクッキー、金平糖が詰まった、椿山荘の定番菓子「ふきよせ」がそれぞれ添えられました。
スタミナ満点のサーロインステーキ重と豪華弁当
お昼休憩では、藤井八冠がボリューム満点の「黒毛和牛サーロインステーキ重 米茄子の鴫炊きとともに」と「ウーロン茶」をオーダーしました。やわらかい肉質の黒毛和牛は、赤みと脂のバランスが抜群。また、添えられた米ナスの鴫炊きは、椿山荘の伝統料理のひとつ。昭和天皇にも「とくにナスのお料理がおいしかった」とお言葉をいただいたと言い伝えられる、とろとろの食感がたまらない一品です。
一方、豊島九段は、色とりどりの食材を使用した「松花堂弁当 はつめじろ添え」と「アイス椿茶(氷なし)」を選びました。刺身や肉料理など、さまざまなメニューが一度に楽しめます。はつめじろとは、山椒とともにやわらかく炊き上げたちりめんじゃこの小鉢のこと。同ホテルで長く愛される伝統の味です。
ともに椿山荘でしか食べられないおやつを選択
午後3時には午後のおやつ。藤井八冠は、桜が咲くこの季節限定のお菓子「桜とピスタチオのマーブルケーキ クリーム&フルーツ添え」と「リンゴジュース」を注文。優しい桜の風味とピスタチオの豊かな味わいが楽しめます。グリーンのマーブル模様も春らしい一皿です。
豊島九段が頼んだおやつは、椿山荘の庭園内に建つ料亭「銀水」で提供されている「料亭『錦水』の桜のきんつば」と「リンゴジュース(氷なし)」でした。自家製のきんつばは、繊細な甘さが特徴。普段は一部の会席料理の甘味として提供されています。
名人戦は持ち時間9時間の2日制で行われます。勝負は11日夜に決する見込み。初戦を白星で飾るのはどちらでしょうか。勝負の行方とともに、2日目の“勝負飯”にも注目が集まります。
(Hint-Pot編集部)