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「日本社会の美しいハーモニーを作っている」 フランス人が絶賛 日本の学校教育で「素晴らしいシステム」と感じた時間とは
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訪日外国人が驚くことのひとつに、日本人がルールを守り、他者を尊重しながら社会生活を送っていることが挙げられます。日本に住んで8年のフランス人男性は、こうした日本人の精神は、ある学校文化と深く結びついていると考察。フランス人男性が感心した教育方針とは、なんなのでしょうか。
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「日本人は社会性を重んじて、他人を尊重することができる」
日本在住8年のフランス人、アミンさん。オンラインマーケティングの仕事をする傍ら、日本の文化をフランス人に向けて発信するYouTubeチャンネル「Japania」を運営しています。
「フランス人はとても日本の文化に興味を持っているよ。僕のチャンネルやインスタグラムアカウントに、たくさんのコメントがつくことがそれを証明しています」とアミンさんが語るように、チャンネル登録者数は21万人を超えるほどの大人気です。
日本に長期間暮らすなかで、アミンさんは「日本人は社会性を重んじて、他人を尊重することができる」と感じているそう。その背景として、学校教育が深く関係していると考察しています。日本では他人を思いやったり、規範意識を持ったりするために道徳の授業が行われていますが、フランスにはそうした授業はないのかを聞いたところ、「あるけれど、日本ほど時間をかけていない」とアミンさん。
また、道徳の授業以外にも、子どもたちの社会性を身につけるために、キーポイントになっている時間があるとアミンさんはいいます。
「日本の生徒(児童)は、学校の清掃も自分でやるでしょう? 清掃員への感謝の気持ち、清掃をする大変さへの気づき、そして学校をきれいに保とうという気持ちが育つ、素晴らしいシステムだと思う。そういう日本の教育の一つひとつが、今の日本社会の美しいハーモニーを作っていると感じています」
日本人にとっては当たり前になっている学校清掃ですが、世界的に見るとユニークな文化です。手分けしてひとつのことをやり遂げることで協調性が生まれ、同じ場所を使うほかの人が気持ち良く使えるよう思いやりの心が育まれます。日本が“おもてなし”の国といわれるのには、こうした背景もあるのかもしれませんね。
(Hint-Pot編集部)