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ドイツの小学生がまず教わる大切なこと 日本とは少し違う教育現場の評価基準

著者:中野 吉之伴

ベルリン市内の小学校。教員が児童の成績評価で重要視している点とは【写真:Getty Images】
ベルリン市内の小学校。教員が児童の成績評価で重要視している点とは【写真:Getty Images】

 4月になり、全国各地の小学校では入学式が行われました。日本では2002年に導入された「絶対評価」で成績表をつける学校が一般的ですが、ドイツの小学校はどのように評価をしているのでしょうか。現地在住ライターの中野吉之伴さんに、小学校の教育現場で指導される重要なことと“成績のつけ方”についてリポートしていただきました。

 ◇ ◇ ◇

小学校入学と同時に指導される“正しい自己主張”

 学校では成績がつけられるものですが、成績のつけられ方は世界でいろいろな違いがあります。ところ変われば考え方や方法は変わってくるものです。今回は、「子どもの学校での振る舞いは、ドイツではどのように大人から見られ、どのように評価されているのか」についてお伝えしたいと思います。

 ドイツにおける「成績」には、もちろんテストの結果も反映されます。基本的な知識や能力を身につけているかどうかがまず評価の土台としてある一方で、評価される点はこれだけではありません。「自ら学び、問題を解決する意欲があるかどうか」、そして「社会性があり、教師やクラスメイトと関わり合いながら目標に向かうことができるかどうか」といった授業態度や授業への取り組み方もかなり重要視されるポイントです。

 ドイツをはじめ、西欧諸国の社会では「自分の意見を論理的にまとめて主張すること」がとても大切にされています。ただし、自分の言いたいことをただ言えばいいというわけではありません。“正しく自己主張する”ために、相手の意見に耳を傾けて、相手が言わんとすることを理解したうえで、自分の意見をどのように伝えるべきか、相手の意見をどのように考慮すべきかが求められます。なので、日本の国会答弁などでもよく見受けられるような、誰かが話している最中に割って入ってくるような振る舞いは完全にNGです。

 ドイツでは子どもたちが小学校に入ると、「自分の意見を口にするのは大切」、でも「他の人の話を聞くのもすごく大切」、「言いたいことがある人は手を挙げて、自分の順番になってから話をしてね」ということを最初に学びます。

 みんな自分の言いたいことで頭がいっぱいなので、なかなか待てなかったりしますが、先生は辛抱強く何度も児童に説明。3、4年生くらいになるとその教えが少しずつ身についてきます。なので、1、2年生の頃からピシッとしてなくても大丈夫なのです。

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