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日本を訪れ「人生が変わった」 イタリア人女性が堪能した日本料理 気に入った食材とは
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日本が世界に誇る和食文化。それを楽しみに、日本を訪れる外国人は少なくありません。自分の国ではなかなか味わえない食材に、感激することも。7回の訪日経験があるイタリア人女性は、日本の食に触れ「人生が変わった」といいます。さまざまな和食を食べたなかで、とくに印象に残っている食材を教えてくれました。
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日本食も大好き 印象に残っているのは「海藻をベースとした食事」
イタリア・ペルージャにある大学で、広報部長を務めているソニア・ジュリアレッリさん。プロモーター責任者として日本の大学との関係を深め、教授や学生同士が交流をできるように活動を行っています。
「日本を特別に愛している」というソニアさんは、1995年から2011年までの6年間で7回、日本を訪れました。東京や千葉、仙台、大阪に足を運び、日本建築や日本庭園など「素晴らしいものをたくさん見た」と、そのときのことを振り返ります。なかでも気に入ったのは、日本の食事でした。
「大阪で一度、海藻をベースとした食事をしたんだけど、とても印象に残っているわ。私は海藻類がとても好きなの。昆布とかもとても好きよ」
海藻類は料理の彩りやだしなどに使われるなど、和食に欠かせない食材のひとつ。とてもヘルシーですが、体に必要な栄養がたっぷり含まれています。しかし、昆布などはソニアさんが住むヨーロッパではあまり食べられないものだそう。
「天ぷらやウナギもとても好き」で、日本ではほとんど和食を食べていたというソニアさん。日本を訪れたことで「人生が変わった」といいます。
「ライフスタイルも変わったし、食事のスタイルも変えたの。前菜、プリモ(パスタ料理など)、セコンド(肉や魚などの料理)、デザートといった順番に出すスタイルではなく、日本料理のように同時に旋回できる食事にね。それに、日本は味の組み合わせ方も違うわよね。酸味と甘味、塩味と甘味……西洋の料理とはまったく違うんだけど、それが非常に味わい豊かなの。日本料理には伝統があり、価値も高い。イタリアが食を重要視するのと同じように、日本も大切にしているのよね。だから私は、お茶を飲む習慣も取り入れたし、煎茶も抹茶もいただくようになったわ」
日本では茶道も体験したというソニアさん。伝統を重んじる心にイタリアとの共通点を感じつつ、「日本の魂は特別で唯一」と称賛しています。
(Hint-Pot編集部)