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イタリア人が「違う世界にいるよう」と感動 不思議な体験で魅了された日本の国宝とは
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「美しい庭園は迷宮のよう」 日本初の世界遺産のひとつに感動
ジャンルカさんを感動させたのは、現代建築だけではありません。奈良・法隆寺とともに日本で初めての世界文化遺産に登録された、歴史的建造物のひとつにも魅了されたそう。それは、日本の国宝として名高い姫路城です。
ジャンルカさんは姫路城を見て、デジャブのような感覚になったそう。「映画がとても好きだから、既視感を覚えたのかも。黒澤明の『影武者』や『乱』の舞台にもなった、ユネスコの世界遺産だけにとても感動した」と当時を振り返ります。
さらに、美しい城を眺めるうちに幻想的な気持ちになったようで、「不思議な体験をした」と明かしました。
「美しい庭園は迷宮のようで、スパイラルに空に上がっていくようだった。駅を降りると、白い山のようにそびえる城が見える。城がみんなを見下ろしているような気がして、違う世界にいるような気持になった」
シラサギが羽を広げたような優美な姿から「白鷺城」ともいわれる姫路城は、漆喰の美しい白壁と連立式天守が特徴。そのなかでも目を引く大天守は、1609年に建築されたもので、歴史的価値も高い日本が誇る建造物です。
ジャンルカさんが既視感を覚えながらも、異世界にいるような印象を持ったのは、城の長い歴史をわずかな時間で一気に感じ取り体感したからかもしれませんね。
(Hint-Pot編集部)