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強盗やスリ…海外移住した日本人女性が注意喚起 優しい声がけが落とし穴の場合も

公開日:  /  更新日:

著者:Moyo

イギリスなどの車道際でスマホを使うのは危険【写真:Moyo】
イギリスなどの車道際でスマホを使うのは危険【写真:Moyo】

 ゴールデンウィークももう終わり、夏に向けて海外旅行を計画し始めている人もいるでしょう。今年の夏は久々の海外という人も少なくないかもしれません。そんなとき、気をつけたいのが犯罪です。ひょんなことからイギリスに移住、就職し、海外在住歴7年を超えたMoyoさんが、外国暮らしのリアルを綴るこの連載。第27回は、ロンドンやパリで流行している犯罪についてです。

 ◇ ◇ ◇

実録、ロンドン事件簿

 宅配でのトラブルを以前の回で書きましたが、ロンドンでは何かしらのトラブルに巻き込まれるのが日常茶飯事です。大小の違いはあれど、誰もがひとつやふたつ、エピソードを持っていると思います。

 そして悲しいことに、犯罪に巻き込まれやすいことも同様です。それは以前紹介した統計サイト「CrimeRate UK」でわかるように、犯罪発生率の高さからも明らかです。

 しかも、旅行者や短期滞在者など、土地に慣れていない雰囲気が出ていたから犯罪に遭うわけではありません。そうした理由は関係なく(多少は関係するかもしれませんが)、ローカルの人でも、どんなに長く住んでいて海外生活に慣れている日本人でも、被害に遭うときは遭います。

流行するスマホ窃盗

 スマートフォンは、とにかく狙われやすいアイテムのひとつ。なかでも人気なのは高額のiPhoneで、周知の事実です。

 そんななか、イギリスで一時期流行したのが「モペッド窃盗」。モペッド(オートバイやスクーター)に乗ったギャングがすーっと近寄ってきて、メールや電話をしている人からスマホをもぎ取っていく強盗のことです。

 狙われた人は車道ギリギリを歩いていたの? と思うかもしれませんが、どこを歩いていようともおかまいなし。歩道の中央付近をしっかり歩いていても、バイクで乗り上げて、ギリギリのところでスマホを奪っていきます。バス停でバスを待っていたら一瞬で持ち去られてしまい、その場にいた人全員が、何が起きたかわからなかったというケースも。

 巻き込まれてけがをする人が出ているのはもちろん、標的を油断させようと酸をかけて大やけどを負わせる悪質な事件も起きました。