漫画
幼い新1年生が突然ピンポン 「めちゃめちゃ温かいエピソード」に8.3万“いいね”
公開日: / 更新日:
お母さんの言いつけを守り、考えて行動した女の子
新1年生が登校するのを見かける季節になり、昨年のことを思い出して作品を描いたというさざなみさん。当時の状況について、お聞きしました。
Q. 女の子がさざなみさんのお宅を選んだのは、なぜだと思いますか?
「うちには小学生の長女がいるので、見送りと出迎えをしたくて、朝と夕に家の前で掃除をしたり、水やりをしたりしています。そうした際に、その子も毎朝その道を通っていて、なんとなくランドセルの色に見覚えがありました。だから、小学生の子がいるとわかっている我が家のピンポンを押したそうです」
Q. どうして女の子は、一緒に歩いてほしいとお願いしたのでしょう。
「最初に送っていった際に聞いたのですが、集団下校が終わってしまうことを心配したお母さんが『必ず誰かと一緒に帰ってきなさい』とその子に言ったそうです。なのに、気がつけば周りに誰もいなくなって困ってしまった。我が家を選んで『一緒に歩いてほしい』とお願いしたのはそういうわけで、考えなしに行動したわけでは決してなく、思慮深いお子さんだったと思います。その後、雨の日に傘が壊れてしまったときも、ピンポンを鳴らして助けを求めてくれました」
「本人が自分の不安に気づいて行動できたことをまず褒めたい」
Q. 一緒に歩いている間、どんなお話をしましたか?
「『おうちに家の人はいるのか』とか『通るときに怖い場所があるのか』など、気になったことを尋ねたあとは、チョウチョが飛んでいることとか、田んぼや畑に今、なんの野菜が植えられているかとかをのんびり話していました」
Q. 女の子の家までは、かなり距離があったのでしょうか。また、保護者の方とお話しする機会はありましたか?
「自治会の班は違いますが、同じ町内です。大人の足だと5分もかからない距離ですが、1年生にはもっと遠く感じたと思います。参観の日には、お母さんとおばあちゃんがわざわざ家まであいさつに来てくれました」
Q. 多くの反響が寄せられていますが、どんな印象を持ちましたか?
「新1年生や小学生の登下校について、多くの方が不安を抱いているとわかりました。地域の雰囲気やおうちの考え方も千差万別で、今回のエピソードが一概に良かった良かっただけでは済ませられない世の中なのだと感じます。私としては、女の子が自分の不安に気づいて行動できたことをまず褒めたいですね。助けを求めれば、助けてもらえるという体験をしてほしいと思います」
慣れない通学などで、新1年生が戸惑いながら行動している時期。困っている姿を見たときは、いつでも助けられるようにしたいですね。
(Hint-Pot編集部)