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盲目の男性と盲導犬を入店拒否 人気インフルエンサーの告白で物議に 「警察を呼ぶべき」【米】
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体が不自由な人のサポートをする介助犬。日本では、飲食店などで介助犬の受け入れ努力が義務づけられています。アメリカでも、介助犬の入店拒否は原則禁止とされていますが、目に障害のある人気TikTokerがあるレストランで驚きの体験をしたと告白し、話題になっています。
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「ペット禁止。介助犬だけだ」と取り合わない店員
パートナーのマシューさんと盲導犬メイプルとの日常が人気を博している、TikTokerのポールさん。実は、ポールさんは夜盲(やもう)、視野狭窄、視力低下などの症状を発症する、網膜色素変性症という難病を患っており、出かけるのにはメイプルの助けが必要です。
ところが最近、シアトルのあるレストランでとんでもない対応を受けたと告白する動画をTikTokに投稿し、物議を醸しています。
アメリカでは、障害を持つアメリカ人法(ADA)で、盲導犬は飲食店などに入ることが認められていますが、ポールさんがメイプルとともに入店したところ、店員がすぐに駆け寄ってきました。すると、なんと驚きのひと言が。
店員から「ペットは禁止。介助犬だけだ」と言われてしまったというのです。ポールさんはすぐに「大丈夫、彼は介助犬だから」と説明しました。メイプルには、「盲導犬」というタグがついたハーネスを着けていましたが、店員は「感情支援犬か」と聞いてきたといいます。
そこでポールさんは、「私は目が見えません」と説明しましたが、店員は納得がいかないようで、「目が見えないようには見えない」と引き下がりませんでした。ポールさんの病気は、ゆっくりと網膜の細胞が壊れ視力が低下していくため、店員にはポールさんの目が見えているように見えたのかもしれません。
その後もポールさんは交渉しましたが、店員は入店を拒否。ポールさんが盲導犬であることを証明する書類を持って戻ってくると申し出たところ、「もしその犬を連れてこのレストランに再び足を踏み入れたら、警察に通報する」と言われたそうです。
ポールさんは、「言葉を失った」と動画を締めくくりました。投稿は大きな話題になり、100万件以上の“いいね”が。また、コメント欄には「警察を呼ぶべきだった」「そのような目に遭わせてしまい残念です」「入店拒否は法律違反じゃないの?」など、憤りの声が殺到しました。
ポールさんは店名を明かすことはしませんでしたが、この騒動で店員が自分の間違いに気づくといいですね。
(Hint-Pot編集部)