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意外に知らないステンレスボトルのNG 劣化の確認や正しいお手入れなどメーカーに聞いた

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

入れてはいけない飲み物 対応可能なものか注意を

炭酸を入れても大丈夫なステンレスボトルも【写真提供:タイガー魔法瓶】
炭酸を入れても大丈夫なステンレスボトルも【写真提供:タイガー魔法瓶】

――よく、「ステンレスボトルに炭酸飲料や乳製品はダメ」といわれますが、一般的に避けたほうがいい飲料について教えてください。

「1つ目は、お酢、スープやみそ汁などの『酸や塩分を含む飲み物』。ステンレス製のボトルは、酸や塩分によって腐食し、内瓶に穴が開くおそれがあります。また、注意してほしいのがスポーツドリンク。塩分を含むため、通常のステンレスボトルに入れると故障の原因になるおそれがあるのです。ただ最近は、ボトルの内面に特殊な加工を施して、スポーツドリンクを安心して入れられる『スポーツドリンク対応』のものも多く発売されています。ただ、その場合も、使用後すぐのお手入れが必要です。

 2つ目は『牛乳や乳飲料』。変質したときにガスが発生し、栓やフタが開かなくなったり、中身が噴き出したりするおそれがあります。さらに、パッキンなど部品の隙間に付着すると、臭いの原因にもなります。カフェオレやミルクティーも避けてください。

 3つ目は『炭酸飲料』。炭酸ガスによって、栓やフタが開かなくなったり、中身が噴き出したりするおそれがあるのでNGです。ただし、最近では炭酸飲料も入れられる構造のボトルが発売されているんです。フタを閉めている間は炭酸ガスをボトル内に閉じ込めていますが、フタ開栓時に炭酸ガスを先に抜く機構を採用することで、中身の噴き出しや飛び散りを防ぎつつ、軽い力で開けられます。コーラや炭酸水はもちろん、ビールやハイボールなどのアルコール飲料も入れられるので、これからの行楽シーズンにぴったりですよ」

――ステンレスボトルを選ぶ際のポイントは?

「大きなポイントは、保温・保冷対応か保冷専用か。保冷専用タイプは、冷たい飲み物を一度にたくさん飲めるような細い飲み口が一般的で、大容量タイプも多く発売されています。一方、細い飲み口で熱い飲み物を飲むと口内をやけどするおそれがあるため、保温・保冷対応の場合、飲み口が広くなっています。

 飲み口の形状は、スクリュータイプとも呼ばれる口あたりのなめらかな飲み口や、片手でさっと水分補給ができるワンプッシュタイプ、ストロータイプなどさまざま。用途や好みに合わせて選んでみてください。

 続いて、確認したいのがお手入れ方法について。昨今ではパッキンと栓が一体になったタイプが、各社から発売されています。加えて、食器洗い乾燥機に対応したタイプも増加。栓とボトル本体の両方を食器洗い乾燥機で洗浄することができ、隅々まで手早くきれいに洗うことができます。

 あとは入れる飲み物。スポーツドリンクや炭酸飲料は、対応しているボトルを選ばないと安全に使用できません。好みや用途に合わせ、入れる可能性のある飲み物に対応しているか、購入時によく確認して選んでください」

 気温が上がり、水分補給が欠かせなくなる季節。きちんお手入れをするほか、好みの飲み物に合ったマイボトルを活用し、おいしく楽しみたいですね。

(Hint-Pot編集部)