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「名前はない」 メモと一緒に捨てられた生後5か月の子犬 里親募集に希望者殺到【米】
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世界的インフレが続き、経済的な不安からペットを手放さざるを得なくなるケースが、アメリカで増加しているといわれています。しかし、保護される動物が増える一方で、養子縁組が追いついていない現状が。そうしたなか、ペンシルバニア州で手書きのメモと一緒に、電信柱につながれていた生後5か月の子犬に注目が集まりました。
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「私たちの胸は張り裂けそうでした」
「イタリアン・コルソ・ドッグ、ピットブルマスティフ。2023年12月15日生まれ。良い子犬。トイレトレーニングはできている。名前はない」
そんなメモを持った生後5か月の子犬が、ペンシルベニア州の動物保護施設「ペンシルベニア動物虐待防止協会(SPCA)」のフィラデルフィア本部に保護されました。
子犬が捨てられていたのは、同施設の外にある電信柱。現地時間の5月7日の夕方から8日の朝の間に、置いていかれたようです。同団体は、保護時の様子などを公式フェイスブックアカウントで報告しています。
それによると、「スタッフが発見したとき、子犬は健康そうでしたが、目から分泌物があり、まるで泣いているように見えました。私たちの胸は張り裂けそうでした。彼女はとても怯えていましたが、今は私たちのもとで安全に過ごしています」と報告。健康状態に問題はなかったものの、置いてけぼりにされて深く傷ついた様子だったようです。
スタッフはその後、子犬に「ミネルバ」と名づけたことも綴っています。回収されたメモとミネルバの写真とともに、寄付や里親募集を呼びかけたこの投稿は、大きな反響を呼びました。
コメント欄には「私のもとでこの子がフォーエバー・ホーム(永遠の家)を持てることを心から望んでいます! どうやって申し込めば良いですか?」「里親になりたいです!」など、引き取りを申し出る声が殺到。
また、「卑劣な人間もいるものだ……」「かわいそうに。早く出られると良いね」など、憤りや同情の声も寄せられました。
その後、同団体はミネルバの里親が見つかったことをフェイスブックで報告。新たな飼い主とのハッピーなスリーショットを公開しています。
ミネルバは幸運なことに、新しい家を見つけることができましたが、保護施設にはお迎えを待つ動物たちがまだまだたくさんいます。同団体は、ミネルバの里親募集の投稿の中で「敷地内に捨てられていることや、飼い主からの引き渡しが増えています。その一方で、養子縁組は大幅に減速していることは言うまでもないでしょう」と、厳しい現状を明かしていました。
日本でも、長く続く円安や物価高騰で、同じ状況になるかもしれません。動物をお迎えする際には、最期まで面倒を見ることができるかどうかを熟考しましょう。また、保護施設にいる動物たちのことも、お迎えの選択肢のひとつとして覚えておきたいですね。
(Hint-Pot編集部)