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「清潔感にあふれていて、美しかった」 イタリア人が日本のタクシードライバーに魅了されたワケ
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日本での滞在経験がある外国人は、日本にどんな印象を持っているのでしょうか。仕事で世界中を回っているイタリア人男性は、今から40年ほど前に初めて日本を訪れたそう。どれだけ時間が経っても忘れられない、強烈に印象に残っていることがあるといいます。男性の心を掴んだものは何だったのでしょうか。
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初訪日は1984年 夜でも街が明るいことに感激
人形劇俳優として世界中をまわり、子どもたちに人形劇を披露しているというイタリア人のファウスト・カルローニさん。平和をテーマに、自ら脚本も手がけています。今も現役で、イタリア・ペルージャの公民館や小学校で人形劇を公演しているそう。
そんなカルローニさんが日本へ初めて来たのは1984年。滞在期間は3か月でした。そのとき、友人が日本で経営していたイタリアンレストランで1か月働いたそう。レストランの近くにあった小さなアパートを借り、生活していたといいます。
日本で暮らしている間、さまざまな光景を目にしたカルローニさん。街中では、イタリアとの違いを感じることもあったようです。
「日本は夜でもとても明るかったのに驚いたんだ。イタリアの夜は暗いから、とくに印象に残っているよ。日中は地下鉄も街も人があふれていて、とてもポジティブな空気を感じた。日本は清潔で美しい国だと思った」
日本は海外と比べ、交通機関や街中の環境が整備されていて治安も良く、安全で暮らしやすいと感じる外国人が少なくありません。カルローニさんも、日本に滞在している間、安心して夜の道を歩けることがうれしかったようです。
タクシードライバーが着用していた白い手袋に注目
ほかにも、カルローニさんには印象に残っていることがありました。それは、タクシー運転手の佇まい。利用したときのことを、今も鮮明に覚えているといいます。
「タクシーの運転手さんが、白い手袋をはめていたのがとても新鮮だったんだ。初めて見たときから強い印象を持った。清潔感にあふれていて、美しいと感じたよ」
カルローニさんの目をひいた、タクシードライバーの白い手袋。日本では、バスの運転手なども着用していることがあります。これは、ハンドル操作で手が滑らないようにするなどのほか、窓ガラスやミラーに汚れがつかないようにするためでもあるのだとか。ドライバーが手袋を着用する理由はさまざまですが、日本人のおもてなしの心も込められているようです。
3か月で、日本の良いところをたくさん見つけたというカルローニさん。また日本へ来たときには、新たな魅力を発見してほしいですね。
(Hint-Pot編集部)