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「ニューヨークだったらもっと攻撃的」 オランダ人が抱いた日本の印象 楽しみだけど少し不安なこととは
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日本人にとっては当たり前でも、異なるバックグラウンドを持つ外国人観光客には理解できない文化もあります。オランダから初めて訪日したカップルは、これから体験することにワクワクしながらも、やや不安な思いもあるそう。これからふたりで、何を楽しむ予定なのでしょうか。
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滞在を経て日本の印象に変化
オランダから初訪日したという、ピーターさんとルイーザさん。7週間ほど滞在する予定で、東京や京都、広島、九州をめぐるといいます。
日本に到着した直後、ルイーザはさんは「せわしない」と感じたそう。そこから3週間が過ぎ、東京から京都へ移ると、日本に対する印象がずいぶん変わったといいます。
「すごくオーガナイズされていて、静かで、穏やかだなって」
場所によって環境が異なり、東京では多くの人が行き交う様子に驚く外国人観光客が少なくありません。ただ、ほかの国と比べると落ち着いていると感じることも。「去年はニューヨークに行ったのだけど、ニューヨークだったらもっと攻撃的。日本はみんながそれぞれを尊重していると感じます」と、ルイーザさんは日本の街の雰囲気を楽しんでいるようです。
阿蘇で楽しみにしている温泉 ふたりそれぞれの心配事
これから広島へ行ったあと、九州へ行く予定のふたり。阿蘇では温泉に入るそうですが、ピーターさんには心配していることがあるといいます。
「熱いんじゃないかって少し緊張しているんだ。でも、自然からお湯が湧き上がってくると聞いて、とても楽しみなんだ」
ピーターさんによると、オランダのスパも日本の温泉同様に、裸で入るのだそう。そのため、裸で入浴することに抵抗はないようですが、ルイーザさんにはそれ以外に不安に思っていることがあるといいます。
「きちんと日本の入浴ルールにのっとって入れるかというのが、少し心配かも……。日本はいろんなことにルールがあるでしょう? たとえばお箸の持ち方やごはんの食べ方、話し方とか。ほんの小さなことですが、これはやっても大丈夫かしら? って周りの人を見ながら確認することが多くなります。だから、温泉の入り方もきちんとできるかドキドキしてしまいますね」
日本の温泉や銭湯などでは、裸で入るというのは当然ながら、湯船に入る前に体を洗う、湯船にタオルを入れない、桶や椅子を元の位置に戻すといった入浴マナーがあります。日本人にとっては一般的ですが、外国人は不安に感じてしまうこともあるようです。
阿蘇には黒川温泉や栃木温泉など、名湯として知られる温泉がいくつもあります。雄大な景色とともに、日本文化でもある温泉を楽しんでほしいですね。
(Hint-Pot編集部)