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日本は量産型ファッション? イギリスやフランスの街行く人を見て日本人女性が感じた、スタイルの違いとは
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イギリスやフランスで見かける人のスタイルは
日本に対して、そんなふうに改めて思うようになった理由は、イギリスやフランスに移住して道ゆく人々を観察したからでした。年齢を気にせず、自由なファッションを楽しんでいるイメージが強いですが、そのおしゃれさには少し統一感があるというか、方程式があるような気がしたからです。
カラフルな色使いやバランスの取り方、小物の取り入れ方など、本当に素敵なスタイルの人が多いのですが、そのベースにはシンプルでシックなスタイルがあると思います。
私の目についた人だけの話なので、もちろん一概には言えませんが、相対的におしゃれながらもどこかオーソドックス。冬もウィンドブレーカーやダウンなどが圧倒的に多く、それにぴったりめのジーンズとブーツを合わせるといった格好が一般的です。
独創的でユニークなファッションスタイルももちろん見かけますし、要所要所で爆発的なトレンドアイテムをみんな着こなしたり持っていたりしますが(バレルレッグジーンズに、「ビルケンシュトック」のボストン、「ドクターマーチン」の厚底サンダル、「ボッテガ・ヴェネタ」のカセットバッグなど、アイコニックなアイテムは瞬時に流行っていました)、全体的には変わらないスタイルが多い気がします。
こういった点から、さまざまなファッションスタイルやトレンドを、意外に日本のほうが思い思いに楽しんでいるのかもしれないなと思います。
(Moyo)
Moyo(モヨ)
新卒採用で日本の出版社に入社するも、心身ともに疲弊し20代後半にノープランで退職。それまでの海外経験は数度の旅行程度だったが、イギリスへ語学留学ののち移住した。そのまま、あれよあれよと7年の月日が経ち、現在はフランスに在住。ライター、エディター、翻訳家、コンサルタントとして活動している。最近ようやくチーズのおいしさに少し目覚める。