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日本と違うブラジルの文化 女性が輝き続けられる理由に称賛 「とても素敵な考え方」
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年を重ねるにつれ、周りの目が気になって自分の好きなものが着られなくなったという人もいるでしょう。日本では年相応の服装や振る舞いを求められる傾向にあります。しかし、もっと自由に、自分の好きなものを好きなように楽しめる文化が広まるといいですよね。海外には、女性がいつまでも輝いていられる素敵な文化があるようです。ブラジルで暮らし、日本との違いを痛感した女性を描いた漫画がツイッター上で話題になっています。作者の樋口みみさんにお話を伺いました。
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年相応のファッションが求められがちな日本との違い
高校卒業後、米国留学をしていた樋口さんは、そこで出会った11歳年上の台湾人ルイスさんと結婚。現在は、台湾で3人の子どもたちを育てています。樋口さんが描く、国際恋愛のリアルが詰まったエッセイ漫画はSNS上で大人気。作品はツイッター(@mimiwamama1)やインスタグラム(mimiwamama)、ブログ「みみ家の台湾的日常。」で公開されています。
最近では、フォロワーさんから募集した体験談を漫画化している樋口さん。今回、話題になった漫画もフォロワーさんから寄せられたエピソードで、「ブラジルで女性が一生輝いていられる素敵な理由」について描かれています。
主人公のまいさんは、ブラジル人男性と結婚した日本人女性です。まいさんはブラジルで生活するなかで、日本とのある違いに気づきました。それは、ブラジルでは大人の女性がより輝いているということ。
日本では10~20代の女性がヒロインを務めるテレビドラマが多く、年齢を重ねるにつれ年相応のファッションを求められがち。一方のブラジルでは、ドラマのヒロインは30~40代が多く、ファッションにも年齢は関係ないと感じることが多いといいます。女性も男性も褒め方がとてもさわやかかつ肯定的で、まいさんはそんなブラジルの文化が大好きだそう。
「ひとりの『女性』として輝き続けられる環境になってほしい」
また、まいさんがとくに驚いたのは、義母からのアドバイスでした。ゆったりシルエットの膝丈ワンピースを着ていたところ、「もっと丈が短いほうがきっときれいよ」と声をかけられます。日本なら、むしろ丈はもっと長くと言われそうなところですが、「体は見せるためにあるもの」といった文化が根付いているブラジルでは、“ゆるふわ”よりもボディラインがわかる服のほうが好まれるようです。
さらに、その価値観は何歳になっても変わりません。まいさんが夫婦で海水浴に行くと、水着姿で堂々とビーチを歩く年配の男女がいました。それを見て「おばあちゃんになってもおしゃれ……素敵だなぁ」とつぶやくまいさんに、隣で聞いていた配偶者さんは「いくつになっても女性がこれ着たらダメとかないし、まいはずっときれいだよ」と優しく教えてくれます。
「日本でも女性がアラサーアラフォーって言ったりせず、ひとりの『女性』として輝き続けられる環境になってほしいな」。まいさんのそんな願いで締めくくられた漫画は大反響を呼び、2つのツイートにわたって公開されると、合計で2.6万件以上の“いいね”が集まりました。
リプライ(返信)には「とても素敵な考え方ですね」「日本でこうなるには、あと何十年必要だろうか?」「日本にもこの考え方が広まってほしい」「日本だと女性は『年相応』という見えない鎖に縛られているように見える。もっと好きに生きればいいのにと思うけれど周りの目を気にしちゃってるよね」「日本はなぜか他人を『評価』する文化がありますが、そんなことよりも自分に目を向けて楽しく生きたほうがいいのになと思います」など、さまざまな声が寄せられています。