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アメリカ人家族が「買うしかないね!」と大興奮 日本の縁起を担ぐ文化で右往左往したワケ

公開日:  /  更新日:

著者:豊嶋 操

凶運改め、強運を生かして挑んだ宝くじ

 西銀座で窓口の様子を慎重に観察後、お父さんたちはあることに気づいたようです。

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「どのブースで買えばいいの? あれっ、1番窓口は2つもあるのに、4番、6番、9番がないよ?」

 勝負師は鋭いですね。実は西銀座チャンスセンターの1番窓口は2か所あります。というのも、1992年に1番窓口で大当たりが出て以来、買いたい人が1番窓口へ殺到。やむを得ず新たにもうひとつ1番窓口を設置したようです。

 さらに番号が欠番になっている理由は日本語で不吉な連想をさせる旨を説明すると、「僕はキリスト教的に不吉な13番窓口でもいいよ。何しろ昨日から最強にラッキーだからね」と豪語していました。

 4人は慎重に検討を重ね、日本では末広がりを意味し、横にすると無限大マークに見えなくもないという理由から、8番窓口を選択。計120枚を大量購入しました。やれやれと思いきや、ここで一大事です。彼らがほくほく顔をしているのを尻目に、後日の抽選日以降、私が120枚分のチェックをしないといけないという事実に気づいたのでした。

(豊嶋 操)