Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

「アク抜き不要」と表示されたこんにゃく 下ゆでは必要? おいしく食べるコツを栄養士が解説

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

実は常温もOK? こんにゃくの保存

 買ってきたこんにゃくの保存は、どうしていますか? 開封前であれば、直射日光と高温多湿を避けた場所であれば、袋のまま長期で常温保存ができるものが多いので、パッケージの裏を確認しましょう。

 ただし蒸し暑い夏の時季は、開封前でも袋ごと冷蔵庫での保存をおすすめします。冷蔵庫で保存する際は、直接冷気が当たるような場所は、こんにゃくが凍る原因になるので避けてください。こんにゃくはいったん凍ってしまうと、解凍した際に中の水分が出てしまい、スポンジ状でパサパサになったり、かたくなったりと食感が別物になってしまいます。

 開封後のこんにゃくは、冷蔵庫保存が鉄則です。一度に使いきれない場合は、一緒に入っている水(封入水)は捨てないでください。封入水は殺菌作用を持つアルカリ性の液体です。使い切れなかったこんにゃくを容器に入れたら、封入水で浸し、ラップをかけて冷蔵庫へ。もし封入水を捨ててしまった場合は、水道水で代用します。いずれにしても開封後のこんにゃくは傷みやすいので早めに使い切りましょう。

 古くから日本の食卓で好まれてきたこんにゃく。下ゆでや保存のコツを押さえて、よりおいしくヘルシーにいただきたいですね。

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾