Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

寒天がダイエット中に良い理由とは? NGな摂取の仕方も 栄養士に聞いた

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

角寒天(写真はイメージ)【写真:写真AC】
角寒天(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 ダイエットや健康に良い食材として知られる寒天。実際、どのような点が良いのでしょうか? 2月16日(木)は「寒天の日」。長野県の茅野商工会議所と長野県寒天水産加工業協同組合が制定した記念日です。寒天の日にちなみ、元家庭科教諭で栄養士の和漢歩実さんに伺いました。

 ◇ ◇ ◇

寒天の原料、種類

 寒天は、テングサやオゴノリなど紅藻類の海藻を原料としています。主な種類は次の3つです。

○角(棒)寒天
 長い棒状にカットされたもの。天然寒天とも呼ばれ、一般的に寒い冬に戸外で凍結、乾燥させて作られます。調理の際は、前もって水に浸してやわらかくし、水気を絞って使用。風味が良く比較的やわらかく仕上がります。

○糸寒天
 糸状に細長く突き出されたもの。棒寒天と同様、天然寒天とも。事前に水でふやかしてから使用します。仕上がりは角寒天と変わりません。

○粉寒天
 工業製品で粉末状のもの。工場寒天と言われることもあります。事前に浸水してふやかす手間がないので、使いやすいのが特徴です。

 いずれにしても、必ず沸騰させてから数分加熱して煮溶かすことが重要です。十分に煮溶かさなければ、きれいに固まりません。ちなみにところてんは、テングサ類の海藻を煮溶かしたものをろ過して冷やし固め、細く押し出したものです。

寒天とゼラチンとの違い

 ゼリーなどを作る際、寒天と同じように固まるものとしてゼラチンがあります。動物の皮や骨から作ったたんぱく質(コラーゲン)を原料とした凝固剤です。

 透明感があり、プルプルとしたやわらかい食感が特徴。溶ける温度はおよそ40~50度と寒天よりも低く、一度固まってもおよそ25度で溶けるため、夏場は常温でも溶ける場合があります。