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「天才ですかっ!」 リコーダーが驚愕の変身 オリジナル楽器の演奏に17万“いいね”

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

制作工程も詳細に公開 うれしい反響も

組み立てられる前の材料の一部。リコーダーなどのほか、大量の塩化ビニール管が【写真提供:創@自作楽器(@kajiisou)さん】
組み立てられる前の材料の一部。リコーダーなどのほか、大量の塩化ビニール管が【写真提供:創@自作楽器(@kajiisou)さん】

 短い動画だけでも作品のすごさを感じますが、反響を受けて、創さんは投稿のツリーに制作工程を詳細に公開。36工程を写真付きで解説し、「実験も色々同時並行だったので、結局70時間くらいかかってしまいました」と綴っています。

 かなりの大作で、どの工程も技術と根気が必要そうです。どんな工夫や大変さがあったのでしょうか。

「もっとも工夫した点は、『笛ごとの空気量調整』です。リコーダーは、低音は少ない空気量で、高音は多めの空気量で鳴らすのですが、チューブの中に削った木片を入れることで一本一本、微調整しています。この調整は0.1ミリ単位になるので、とても苦労しました」

0.1ミリ単位の微調整でチューニングを重ねて完成した作品(画像はスクリーンショット)
0.1ミリ単位の微調整でチューニングを重ねて完成した作品(画像はスクリーンショット)

 作品が大きな話題を呼んだことについて、「好意的な反響が多く、とてもうれしかったです。また、今回の投稿を見てパイプオルガンの構造を理解したという方が多く、わかりやすく伝えられたのは良かったなと感じました」と話す創さん。

 コメントのなかには、息子さんが小学生だった頃に夏休みの工作で制作したというコンセプトの近い作品も写真付きで寄せられました。「うまく完成したかどうかわかりませんが、斬新なデザインで僕もとても参考になりました」と、印象に残ったそうです。

 そんな創さんは、kajiiとは別の音楽ユニット「あの空によせて」で、「」 という楽曲を発表したばかり。反響を呼んだリコーダーの音色のように優しい歌声は、YouTubeのほか多くのサブスクリプションサービスでも聴くことができます。

「ミュージシャンとしてはまったく無名ですが、映像作品の主題歌や、大きなフェスに出るのが目標です。楽器制作については趣味と実益を兼ねていまして、今後もひとつでもおもしろいものを作っていきたいと思っています」

 素敵な音楽とともに、どんなユニークな楽器が生み出されていくのか、これからも楽しみですね。

(Hint-Pot編集部)