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身近に咲く花にも毒が 誤って摂取すると嘔吐や痙攣などの症状が出る恐れも 気をつけたい植物を聞いた

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:のなか りえこ

日本三大有毒植物として知られるトリカブト(写真はイメージ)【写真:写真AC】
日本三大有毒植物として知られるトリカブト(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 見ているだけで癒やされる、美しい植物。自宅の庭に植えてガーデニングを楽しんでいる人もいるでしょう。しかし、なかには体に害を及ぼす危険なものも。知らずに触れてしまったり、採取して食べたりしてしまわないようにしたいですよね。今の時期、これからに向けて注意したい植物について、フラワー&グリーンコーディネーターの、のなかりえこさんに伺いました。

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公園や歩道でよく見かける植物にも毒が

 晴れていて気持ちの良い日には外へ出かけたくなりますよね。子どもを連れて公園へ行く人もいるでしょう。きれいな花や珍しい植物を見かけると、子どもは触れたくなるかもしれません。なかには、うっかり触ってしまうと思わぬ事故につながる植物もあるので注意が必要です。

○トリカブト
 日本三大有毒植物としても知られる有名な植物です。トリカブトの仲間は、日本で約30種自生しています。開花期は8~10月頃。よく見る花の色は紫色ですが、ほかにも白や黄、ピンクなども。

 致死性の高い毒があることでよく知られ、根ばかりではなく、花や葉の全草、花粉に至るまで毒があります。少量でもくちびるや舌、手足のしびれに始まり、下痢、嘔吐、けい痙攣、呼吸不全に至り、死亡する場合も。ニリンソウやモミジガサなどの食用のものと間違われる事故も起きています。

○エゴノキ

下向きに咲く白い花が特徴的なエゴノキ(写真はイメージ)【写真:写真AC】
下向きに咲く白い花が特徴的なエゴノキ(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 下向きに咲く白い花が可憐で美しい落葉樹。庭にシンボルツリーとして植えられていることも。花の開花期は5~6月で、その後、秋にかけて実をつけます。

 実の皮にはサポニンという有毒成分が含まれ、誤って摂取すると胃やのどの粘膜の炎症や、溶血作用を引き起こすことも。口にしないように注意しましょう。

○キダチチョウセンアサガオ

ラッパのような形の花が目を引くキダチチョウセンアサガオ(写真はイメージ)【写真:写真AC】
ラッパのような形の花が目を引くキダチチョウセンアサガオ(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 エンジェルストランペットとも呼ばれ、大きなラッパ状の花がぶら下がるように開花する熱帯花木です。開花期は5~11月で、花の色は白、ピンク、オレンジ、黄などさまざま。甘い香りがするのが特徴です。

 すべての部分に強い毒があり、嘔吐や痙攣、呼吸困難などの中毒症状が出る場合もあります。果実やつぼみがオクラと誤認されることもあり、注意が必要です。

○ヨウシュヤマゴボウ

赤紫色の丸い実をつけるヨウシュヤマゴボウ(写真はイメージ)【写真:写真AC】
赤紫色の丸い実をつけるヨウシュヤマゴボウ(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 ブドウのような実をつける多年草。道端で見かけたことがある人もいるでしょう。開花期は6~9月で、白い小さな花が咲きます。

 全体に毒がありますが、根や、果実の中にある種子はとくに毒性が強いといわれており、誤って口にすると腹痛や嘔吐を起こし、脳幹の一部である延髄に作用し、痙攣を起こして死に至る恐れも。また、皮膚に対しても刺激作用があります。茎の高さが1~2メートルで、手に取れる高さに実をつけていることもあるので、触れないよう注意しましょう。

○キョウチクトウ

色鮮やかな花が咲くキョウチクトウ(写真はイメージ)【写真:写真AC】
色鮮やかな花が咲くキョウチクトウ(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 暑さや汚染に強い常緑樹で、公園や歩道の緑化として植えられていることもあります。一般家庭の庭木にも。開花期は6月下旬から9月頃です。花の色は赤、ピンク、白、黄で、一重咲きや八重咲きのものがあります。

 枝葉や花、根、果実だけでなく、周辺の土壌にも毒性があるといわれています。また、枝を切ったときに出る白い樹液や、生木を燃やす際に出る煙も有毒で、口に含むと腹痛や嘔吐、めまいなどの症状が出るため危険です。