どうぶつ
「隠し子だ…」 チャボの羽の下から出てきたのは 正体に驚きの声
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春から夏は多くの水鳥たちにとって産卵期。多くの新しい命が芽生える季節ですが、なかには子育てがうまくいかないケースもあります。そこで子育てが上手な鳥に抱卵をお任せする仮母(かぼ)という方法があるそう。真っ白なチャボの羽の下から、愛らしいコールダックのヒナが姿を現すなんとも微笑ましい動画が、X(ツイッター)で話題になっています。投稿者の鳥屋の牛久(@ushiku_bird)さんに詳しいお話を伺いました。
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異なる品種でも母に チャボが温めていたのはアヒルの子?
「あれ? ヒヨ……ヒヨコ……??」
そんな不思議なコメントが添えられた動画には、卵を温めているような体勢でくつろぐチャボが映っています。投稿者さんが「チラッ」と言いながらその羽を上げてみると、なかから黄色い羽毛が。さらにもう1枚の羽をよけると、小さな小さなヒヨコがよろりと出てきました。
このヒヨコは、コールダックのヒナ。眠そうな表情を浮かべて、チャボの白い羽毛に顔をうずめ、羽の中に戻してほしそうにします。投稿者さんはその様子を見て、またそっと羽を元の位置に戻してあげるのでした。
この投稿には、3.1万件もの“いいね”が集まりました。そしてリプライ(返信)には、「種が違くても愛情ってやっぱりあるんだね。表情w」「ヒヨコちゃんかと思いきやアヒルちゃん」「素晴らしいですね! チャボお母さん」「紛れ込んでたねw」「アヒルちゃん?」「みーつけた」「隠し子だ……」などの声が寄せられています。
代理で卵を温めてヒナをかえす仮母
投稿者さんによると、チャボの羽の下に隠れていたのは、今年6月18日に孵化したばかりの、コールダックのヒナ。違う種類の鳥が、代理で卵を温める飼育技術を「仮母」と呼びます。
チャボは、鳥類のなかでも子育て上手といわれているだけあって、孵化したあとも大事そうにヒナを抱えていたようです。とはいえ、性格や品種の特性によって、得意不得意があるので、必ずしもほかの種のヒナを育てる様子を見られるわけではないのだとか。
「今回羽のなかからヒヨコが出てきたのは、水鳥のヒナには親の羽のなかに入る習性があるため、恐らくこのヒナも仮母のチャボに対して、そのような行動をしていたのではかと思います。ヒナをそれ以上驚かせないように、そっと羽のなかに戻してあげました」
その後、投稿者さんはコールダックのヒナをこれ以上、チャボが育てることはできないと判断し、現在では別々に飼育しているそうです。
ちなみに、投稿者さんは以前、動物園で働いていましたが、現在は祖父が創業した千葉県にある「牛久ペットセンター」を継ぐため、弟子入りして修行中の身なのだそう。来店した際には、投稿者さんの祖父である社長さんに対して、今回の動画のことなどSNSについて尋ねてもわからないので、「SNS上でのやりとりは僕へお伝えください」と呼びかけています。Xでは、珍しい鳥や目からウロコの鳥の豆知識なども発信していますよ。
(Hint-Pot編集部)