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酢に白いモヤモヤとした浮遊物が 食べても大丈夫? 栄養士が解説
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教えてくれた人:和漢 歩実
健康効果も注目される酢
酢には酢酸のほか、クエン酸などの有機酸が多く含まれています。このことから、暑くなってくる時期は、糖分と一緒に摂取すると疲労回復に効果的です。近年の研究では、酢のさまざまな健康効果が注目されています。たとえば、食後血糖値の上昇抑制、体脂肪や内臓脂肪の減少、血圧低下、疲労回復などです。
ただし、強い酸の影響で食道や胃の粘膜を傷つけるので、酢をそのまま飲むのは危険です。また、空腹時に摂取すると刺激を強く感じることがあります。
調味料として、煮物やスープ、納豆やサラダにかけたりすると、素材の味わいをより引き出し、料理に酸味をプラスすることで減塩にもつながります。水で割ってドリンクとして飲むのも良いでしょう。酸っぱさが気になる場合は、ハチミツを入れるとおいしいです。
1日あたり大さじ1杯(15ミリリットル)を目安に、継続して料理にプラスすることを習慣化していけば酢のメリットも摂れますし、風味が落ちないうちに使い切れます。
(Hint-Pot編集部)
和漢 歩実(わかん・ゆみ)
栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾