どうぶつ
獣医が「99.9%無理」とさじを投げた瀕死の子猫 諦めなかった小児科医の思い通じた「奇跡の猫」
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「私は小児科医ですから」 小さな命への思い
林先生は五郎丸への思いをこう語ります。
「私は小児科医ですから常に子どもを助けたいという思いがあります。あのときは、そんな思いが家中に伝わり、夫や姉が一緒に看病してくれたことも大きかったです。その結果、生きるか死ぬかをさまよった五郎丸が今も元気に生きている。しかも、うちにいる猫のなかで五郎丸は一番、人に懐いている猫です。
名前はラグビーの人気選手だった五郎丸歩選手からつけました。当時はラグビーで五郎丸選手が活躍していました。この猫(こ)も五郎丸選手みたいに、たくましく育ってくれたらいいなという思いを込めました」
ミルクをあげている動画もありました。五郎丸はキーキーと声を上げ、必死にミルクを吸おうとしていました。
「最初はネズミみたいに小さくて、手のひらに乗るくらいだったんですよ。それが体重50グラムを超えたときは本当にうれしかった。この猫は人間の手から飲ませてもらったミルクで育った猫やから、人慣れしている。それにとっても賢くて」
五郎丸の母猫はまだ生きていますが、乳がんであることがわかり、手術したばかりだそうです。こちらは病気からの回復を祈るしかありません。