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日本を離れてわかったすごいところ イギリス暮らしで驚いた 夏場のゴミ捨て場のすさまじい状態とは

公開日:  /  更新日:

著者:Moyo

あてにならない行政サービス

 たった週1回でもちゃんとゴミが回収されていくのならいいのですが、なんの前触れもなくゴミ収集車が来ないこともあります。また、ちゃんと決められた位置に出しているのに、清掃員の方が忘れてしまったのか回収されていなかったことも。

 何週間かゴミが回収されずに放置されて、カウンシルに連絡しても「次行くから」と言ってまたすっぽかされて……ということもありました。

 さらに、イギリスはストライキが盛んな国であることを忘れてはいけません。清掃員の一斉ストライキにより、回収が急にキャンセルされることも。前もってストライキがわかっている場合は、カウンシルもちゃんとその旨を通知してくれて「代わりに何曜日に収集されます」などと連絡は来るのですが、急なストライキの場合はやはりカオスと化します。

 これらの不測な事態によって、夏場は最悪の事態が起こります。普段は、夏場でも夏が来たのか来ていないのかわからないほどひんやりとしているイギリスですが、2022年は猛暑日が続き、すさまじいことになりました。いくらフードウエストを分けていても、一般ゴミの中に含まれていた食料の断片などからウジ虫が湧き、フタを開けた途端、すさまじい光景が目の前に広がったのは今でも忘れられません。

 このように、毎週必ず決まった曜日にゴミが回収され、清潔さが維持されている状態は、実際に日本を離れてみてよくわかった日本のすごい面でもあります。そのありがたみを噛み締めつつ、よりサステイナブルな世界に結びつけたいですね。

(Moyo)

Moyo(モヨ)

新卒採用で日本の出版社に入社するも、心身ともに疲弊し20代後半にノープランで退職。それまでの海外経験は数度の旅行程度だったが、イギリスへ語学留学ののち移住した。そのまま、あれよあれよと7年の月日が経ち、現在はフランスに在住。ライター、エディター、翻訳家、コンサルタントとして活動している。最近ようやくチーズのおいしさに少し目覚める。