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「ギャルは好きを貫くけど、自分の好きを誰かに押しつけたりしない」 元「egg」編集長が語る究極のポジティブ思考とは
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21歳で伝説のギャル雑誌「egg」の編集長になり、復刊させたことで知られる赤荻瞳さん。「世界を変える30歳未満(Forbes JAPAN 30 UNDER30 2023)」に選ばれたひとりで、現在は渋谷女子インターナショナルスクールの校長に就任して活躍しています。生まれたときからギャルだった! と豪語する赤荻さんの圧倒的なポジティブ思考が今、メディアや経済誌などでも取り上げられ、若者だけでなくビジネスシーンでも「ギャルマインド」として注目されています。そこで、赤荻さんに「なりたい自分になれる」最強の思考力、ギャルマインドについてお話を伺いました。
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変わりゆくギャル文化「見た目からマインドへ」
1990~2000年代にかけて、新たなカルチャーとして一世を風靡した「ギャル」。やがて安室奈美恵さんや浜崎あゆみさんといったギャルのアイコンが次々と誕生し、厚底やルーズソックスといった、ひとめでギャルとわかる共通のファッションも話題に上りました。ショップの店員や人気モデルもギャルの憧れの的だった時代です。
ところが、ギャル文化はしだいに勢いを失い、聖地・渋谷に集うギャルの姿も減っていきます。
「ちょうど私がギャルサー(ギャルサークル)を卒業する頃、ギャルがストリートからSNSに移り変わろうとしていました」
そう語る赤荻さん。ギャルの舞台は渋谷に一極集中でしたが、SNSが広まるとステージは分散し、圧倒的なカリスマもいなくなったそう。でも、ギャルがいなくなったわけではなく、ギャルの定義が時代とともに変化したのです。
「今はギャルかどうかを見た目で判断しません。ギャルマインドを持っているかどうかが大事なんです」と、赤荻さんは手のひらを胸に当てて言いました。平成のギャルは、いかにもギャル! というファッションや外見でしたが、令和ではスタイルもルックスもさまざま。今では、内面の考え方や生き方が「ギャルかどうか」の判断基準になっているのです。
令和のギャルマインド「自己表現と多様性とピースな精神!」
「小学生の頃からギャルに憧れて、自分の好きなおしゃれをしてギャル軍団みたいに集まっていたから、周囲からはちょっと白い目で見られていたこともあったかもしれません。でも、当時から周りは関係ない、自分がいちばんかわいいと思う格好をして自分が主人公というマインドを持っていたから、気にしなかったですね」
周りの声を気にすることなく、「私たちギャル軍団です! どう、かわいいでしょ? くらいの気持ち」で、大好きなファッションやビジュアルに小学生ながらこだわり続けたそう。ギャルマインドがさらにパワーアップされたのが、ギャルサー(ギャルサークル)時代です。
「高校を中退して、渋谷に出てギャルサーに入ってから、いろいろな子と出会ってつながるなかで今のようなギャルマインドができあがったのかも」
振り返りながら、赤荻さんはこう続けました。
「ギャルは好きを貫くけど、自分の好きを誰かに押しつけたりしません。ギャルは自分が一番、自分が主人公って思っているけど、ギャルは互いを比べないし、互いの違いを受け入れるっていうか。
ギャルサー時代、本当にいろいろな子がいました。親が厳しい家の子もいれば、ちょっとヤンキーっぽい子もいたし、みんな好きなものや考え方とかも違うんですよね。それって個性だし、おもしろい考え方だなって受け止めれば衝突もしないからハッピーになれるって、経験から学んだ気がします」
前向きで、好きなものは好き。自分自身が自分の人生の主人公。「なんとかなるっしょ!」と突き進むパワーと、自分の「好き」を周りに押しつけることなく違いを受け入れるピースな精神。それが赤荻さんの語る「令和のギャルが持つマインドセット」です。