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“シブジョ”はどんな学校? ギャル雑誌元編集長の校長が語る「何者かになる」女子たちへの思い

公開日:  /  更新日:

著者:大橋 礼

世界を見据えて大きく羽ばたいてほしい

「何者かになる女の子を輩出する学校にしたい」と赤荻さん【写真:荒川祐史】
「何者かになる女の子を輩出する学校にしたい」と赤荻さん【写真:荒川祐史】

 赤荻さん自身は「当時ギャルが集まる学校として有名だったところに行きたくて、必死に勉強して高校に入学した」ものの、渋谷への思いが強く、校則も厳しくなったところで退学しています。

「渋谷に出て、ギャルサーに入って人生が変わりました。ギャルサーはけっこう厳しくて、イベントをやるのにもOGの前でプレゼンをしたり、集客を考えたりしなければならなかったので、そこで学んだものは大きかったですね」

 でも、と赤荻さんは大きな瞳を少しだけ細めました。

「やっぱりJK(女子高生)ならではの青春って大事だと思うんです。だから“シブジョ”という場所を作りました。学校に来て仲間と集まって刺激し合えたり、何かやりたいっていうエネルギッシュな女の子たちが存分に力を発揮できるような環境を作ってあげられたらと思っています」

 最後に、赤荻さんは校長先生として、生徒さんたちへの期待をこめて「日本一、何者かになる女の子を輩出する学校にしたい」と話してくれました。グローバルインフルエンサー、クリエイター、起業家。さまざまな肩書きを持つ女の子が“シブジョ”から巣立ち、世界に羽ばたいていく日もそう遠くはないのかもしれません。

◇赤荻瞳(あかおぎ・ひとみ)
埼玉県出身。高校卒業後、広告代理店に就職。その後、2018年に「egg」ウェブ版編集長に就任。2019年5月1日に紙媒体を復活させる。2022年3月に編集長を引退。現在は、モデルキャスティングや広告事業を行う株式会社MRAの代表取締役社長として活躍しながら、2023年4月に開校した渋谷女子インターナショナルスクールの校長に就任。著書に「鬼強ギャルマインド」(SDP刊)。

(大橋 礼)