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夏に多い竜巻 トラックが大破して裏返しになる被害も 発生の兆候や「身を守るための行動」とは
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発達した積乱雲によって発生する竜巻は、夏から秋にかけて発生しやすいといわれています。家屋の損壊などのほか、人命にかかわる大きな被害が出ることも。政府広報オンラインの公式X(ツイッター)アカウント(@gov_online)は、竜巻が発生する兆候を紹介し、異変を感じたら「身を守るための行動を!」と注意喚起しています。
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注意すべき「発達した積乱雲が近づいている兆候」
観測機器の進化やデータの蓄積などにより、精度が高まっている天気予報。天候の変化を細かく観測し、自然災害への備えをいち早く呼びかけています。ただ、大気が不安定な状況や急変などで起きるため、予報するのが難しい天候もあり、そのひとつが竜巻です。
政府広報オンラインの公式Xアカウントは、「竜巻から身を守ろう」という書き出しの投稿で注意喚起。「急に暗くなり雷鳴が聞こえたり、冷たい風が吹き出して大粒の雨やひょうが降りだしたりしたら、発達した積乱雲が近づいている兆候です」と解説しています。
また、政府広報オンラインのウェブサイトでは、全国各地で実際に発生した被害状況の写真も掲載。損壊した住宅や、大きなトラックが大破して裏返しになっているなど、被害の深刻さがうかがえます。
夏に多い竜巻 覚えておきたい「身を守るための行動」
気象庁が公表している、竜巻と同様に発達した積乱雲から発生するダウンバーストやガストフロントを含む「竜巻等の突風データベース」によると、1991年から2024年までに確認した突風は770件。月別発生確認数では、7月が139件、8月は134件、9月は143件と、気温が高い月は100件を超えています。
政府広報の公式Xの投稿では、リーフレットを添えて、「発達した積乱雲が近づいているときの兆候」「竜巻から身を守るための行動」について紹介。ポイントをわかりやすく、解説しています。
〇発達した積乱雲が近づいているときの兆候
・真っ黒い雲が近づき、周囲が急に暗くなる
・雷鳴が聞こえたり、雷が見えたりする
・ひやっとした冷たい風が吹き出す
・大粒の雨や雹が降り出す
〇竜巻から身を守るための行動
・頑丈な建物の中に早めに避難する
・物置や車庫、プレハブは建物ごと壊される危険があるため、離れる
・窓ガラスから遠く離れる
・一般の住宅では雨戸、窓やカーテンを閉め、窓のない部屋に移動する
・丈夫な机やテーブルの下に入って身を守る
・屋外にいて周辺に身を守る建物がない場合は、水路などくぼんだところに身を伏せる
・両腕で頭や首を守る
竜巻は天候の変化のほか、平らな地形で起きやすいといわれ、都市部などでも発生する可能性があります。竜巻注意情報なども確認し、天候の急変などの兆候が見られたら、身を守るための行動を心がけましょう。
(Hint-Pot編集部)