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シャンプーを床に置くのはNG 浴室のカビを防ぐには 掃除のプロが教える3つの対処法
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教えてくれた人:伊藤 まき
「浴室で使うシャンプー類やボディブラシ、各種美容用品、洗面器や水桶、椅子などは、置き方によってはカビが繁殖する環境を整えてしまいます」――そう話すのは、掃除のプロ・伊藤まきさん。湿度が高く、カビが繁殖しやすい季節。こうした小物類をどう扱えば、カビの繁殖が防げるのでしょうか。
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「密着」を避けることが大切
床にシャンプーボトルを並べて放置したり、洗面道具類を置くためのラックを壁側ギリギリに設置したりしていませんか。そのラックに、隙間なくギュウギュウに物を詰め込んでいる場合もあるでしょう。床や壁、ほかの物と密着した状態で放置するとカビが繁殖しやすくなるので要注意です。
○対処法1「吊るす」
シャンプーやボディソープのボトルをタオルバーなどに吊るすことで、水滴が溜まりにくくなり、水切れが良くなります。吊るすときは、ボトルの底面のくぼみに水滴が残らないようサッと振って水気を除き、隙間を空けて吊るすと効果的です。100円ショップでも専用グッズが数多く取り扱われているので、使いやすいタイプを探してみるといいでしょう。
○対処法2「浮かせる」
風呂桶や椅子は、使用後に床に置きっぱなしにせず、フックやマグネットを使った「浮かせる収納」で水気を切りやすくしましょう。風呂桶の穴に結束バンドを通して輪っかをつけると、フックに引っかけやすくなります。壁面に磁石がつくようであれば、マグネット付きの湯桶・風呂椅子ホルダーの購入がおすすめです。最近はシャワーフック用、物干し竿用など、収納アイテムが多種そろっています。
最近はシャワーフック用、物干し竿用など、収納アイテムが多種そろっています。浮かせておけば、椅子の背面や洗面器の底面にカビが生えるのを抑えることができ、毎日清潔な状態で使用することができます。
○対処法3「物を浴室内に置かない」
浴室内にボトルを吊るす場所やラックがない場合は、少々手間はかかりますが「持ち込み式」がおすすめです。たとえば脱毛クリーム、ヘアパック、角質削り、ボディスクラブなどの「毎日使わない物」は、使うときだけ持ち込みます。風呂用洗剤やブラシ類も同様。浴室内に置いている物が多ければ多いほど、ヌメヌメした汚れが付着しやすくなると思ってください。
最後に、これは掃除のテクニックではありませんが、「浴室ドアに体を洗うためのボディタオルをかけない」のもカビを防ぐためにおすすめしたいテクニックです。浴室ドアの取っ手が横一文字になっていてタオルがかけられるようになっていたり、ドア上部にタオルかけがつけられていたりすることがありますが、浴室内は湿気が溜まりやすい場所。使用後はよく絞り、浴室外に干すようにしましょう。
(和栗 恵)
伊藤 まき(いとう・まき)
整理収納アドバイザー1級、クリンネスト2級。ホテル清掃員や国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出などで経験を積み、出版社に入社したのち独立。掃除しながら片づける「整理収納のプロフェッショナル」として各種ウェブメディアで記事を手がけ、掃除本の編集ライターとしても活躍中。
インスタグラム:maki_organize