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「もっとヤバイと思っていた」 初訪日のカナダ人が日本の猛烈な暑さに平然としているワケ

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

カナダ人の(左から)クリスさんとモンタナさん【写真:Hint-Pot編集部】
カナダ人の(左から)クリスさんとモンタナさん【写真:Hint-Pot編集部】

 気温35度以上の猛暑日が各地で続出している日本の夏。街歩きをする訪日外国人観光客も、吹き出す汗が止まらない様子です。そうしたなか、カナダから初めて日本を訪れているカップルは、この暑さもどこ吹く風。いったい、なぜなのでしょうか。

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カナダの寒い地域出身のふたり 「いつも逃げ出したい気持ちでいっぱい」

 カナダのカルガリーから初めて日本を訪れた、クリスさんとモンタナさん。前日に到着したばかりだというふたりは、8日間の滞在を予定しています。

 熱帯地域に住む訪日外国人でも6割が「日本の夏は母国より過ごしにくい」という調査結果もあるほど、湿度の高い日本の夏は過酷です。この日は、栃木県佐野市で41度を記録した猛暑日。そこで、日本の暑さについて聞いてみたところ、意外な答えが返ってきました。

「正直、もっとヤバイと思っていました。だから、思っていたよりはるかにマシですね。もちろん暑いとは感じるけれど、もっとじっとりと湿度があると思っていたんです」

 涼しい顔のクリスさんに、モンタナさんも同調します。

「私たちはカナダの寒いところ出身だから、いつも逃げ出したい気持ちでいっぱいなんです。だから暑いのはとても好きなんですよ」

 ふたりの出身地であるカルガリーは、カナディアンロッキー山脈の玄関口に位置する高原地帯で、夏でも平均気温が17度程度。平均最高気温は23度まで上がりますが、平均最低気温は11度と肌寒さを感じるような気候です。冬の平均気温はマイナス7度まで下がり、最低気温がマイナス40度になるような日も。一年の半分ほどが冬にあたり、凍えそうな寒さが続くといいます。

「太陽の下は暑いと感じるけれど、日陰は全然大丈夫です」とクリスさん。

 ふたりは8日間の日本旅行のあと、常夏のインドネシア・バリ島で1か月間のバカンスを楽しむそう。体調には気をつけて、普段は味わえない暑い夏を満喫してほしいですね。

(Hint-Pot編集部)