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「これは酷い」「釣り人の恥」 釣った魚を大量投棄、注意に逆ギレ…迷惑行為に漁業者怒り
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夏の暑さに対する滋養強壮として、土用の丑の日に食される風習のあるうなぎ。今年は土用の丑の日が7月24日と8月5日の2度巡ってくる年にあたり、うなぎ漁も最盛期を迎えています。そんなうなぎの産地である茨城の霞ヶ浦で、釣った魚が不法投棄される様子を収めた動画がSNS上で物議を呼んでいます。投稿者に、釣り人との一触即発のやり取りの一部始終を聞きました。
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湖岸の堤防に釣った魚を大量に投棄、注意されると逆ギレ
「不法投棄の犯人発見 2度と釣りすんじゃねーぞ」
今月27日、SNS上に投稿された画像には、湖岸の堤防にイスとパラソルを広げた釣り人と、足元に散らばった大量の魚の死骸が収められています。別の動画では、釣った魚の投棄をとがめる投稿者に、釣り人が「分かったっつってんだろ!」などと逆ギレする様子が収められており、投稿者は一連の投稿で「勇気を出して注意したら逆ギレだった」「マナーの悪い釣り客は許さない」とつづっています。
一連の投稿には「本当にこういうの許せない。命をなんだと思ってんだよ」「これは酷い」「魚を釣る資格ないよ」「釣り人の恥だ…」「娯楽とはいえ釣りは殺生。命への敬意ってもんがない」「110番通報でよいかと思います」と釣り人への批判の声が殺到しています。
投稿者は祖父の代から漁師という家系で育った麦わら村長(@mugiwara_mura)さん。脱サラ後の昨年、クラウドファンディングで集めた資金をもとに体験型観光施設「うなぎ村」を立ち上げ、漁業体験や調理体験を通じ霞ヶ浦の天然うなぎの魅力を伝える活動をしています。
「店の近くの堤防でのことです。ヘラブナ釣りの方で常習犯ということもあり、意を決して注意しましたが『お前に言われる筋合いはない!』と逆ギレする有様でした。霞ヶ浦では釣りもリリースも禁止されていませんが、釣った魚を捨てて帰るのは不法投棄で、れっきとした廃掃法違反。湖の中に捨てれば水質悪化の原因になり、悪臭問題にもなっています。何より命を粗末にする行為で、釣り人としての最低限のマナーすら守れていない。漁業者にとっては自分の職場を汚されているも同然で、見過ごすわけにはいきません」と麦わら村長さん。
今回捨てられていた魚のうち、大きいものは外来種のダントウボウ、小さいものは特定外来生物のアメリカナマズで、釣り人の中には「外来種駆除に協力している」と居直る者もいるといいます。麦わら村長さんは「特定外来生物は生かしたままでの運搬は禁止されているので、その場でリリースするか締めて持ち帰るのが正しい釣りマナー。魚を捨てていく人のなかには悪いことをしているという認識がない人もいて、動画などで注意喚起をしていかなければなかなか現状は変わりません」と動画を投稿した意図を明かします。
うなぎ村では、8月から新たにクラウドファンディングを行い、捨てられている魚をジャーキーなどに加工する食用化プロジェクトを進めていくといい、「どんな魚でも、ちゃんと料理すれば食べられる。命を粗末にすることなくおいしく召し上がっていただけたら」と話しています。
(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)