仕事・人生
大学在学中の妊娠発覚、学生結婚―4人の母をしながら取締役に バリキャリママのキャリア戦略
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自ら立ち上げたサイトは半年で軌道に! 家庭内では小さな事件が…
仕事と育児に多忙な毎日を、全力で走り続けてきた毛利さん。27歳のとき、転職を決意します。
「仕事は人生で大きな時間の割合を占めるもの。10年後を考えたときに、自分のキャリアが見えないという焦りを感じていました。時短勤務制度、看護休暇など子育てと両立するにはとても恵まれた環境でしたが、細分化された業務を担当するだけでなく、自ら企画したり情報を発信したりする側になりたい、自分が動かなければと感じたんです」
そこで、「家庭第一」はもちろんですが、さらに「給与額が下がってもクリエイティブな仕事に就く」「仕事と育児の両立が難しい環境で働く人を、サポートできるような仕事をする」の2点も主軸に置いて、転職活動をスタート。その結果、自宅から電車で2時間、横浜にあるウェブサイト制作などを手がけるITベンチャー企業で働くことに。
「この会社では、企画から記事の作成まで、すべてを任せていただけるのがとても魅力的でした。代表自らがSEOの知識などを一から教えてくださったのも、本当にありがたかったです」
毛利さんはその会社で、ママ向けの比較情報サイト「働くママプラス」を立ち上げ、半年で軌道に乗せることに成功。収益化も実現させました。
「働くママのお悩み解決は、まさに私が届けたかった情報。それを発信できるサイト作りには、非常にやりがいを感じました。同時に、ただコンテンツを作るだけではダメで、いかにマネタイズを成功させるか。そうした難しさを学べたのも、大きな経験になったと思います」
仕事にやりがいや学びを得て、充実の毎日。ところが……その頃、家庭では毎朝、小さな事件が起きていました。
「朝、私の出勤時になると、小学1年生の長女が大泣きするように。その姿を見ていたら、今は一緒にいてあげないとまずいなと。それで働き方を変えようと思ったんです」
後編では、取締役までたどり着いた経緯や4人目の出産、毛利さんの理想の働き方についてお話を伺います。
1984年11月13日、大阪府生まれ。立教大学在学中に長男を出産。新卒で大手監査法人に就職後、2011年にITベンチャー企業に転職。働くママ向けの比較情報サイト「働くママプラス」を立ち上げた。2014年の独立後は、書籍「働きたいママの就活マニュアル─働きたいけど働けないモヤモヤを解消!」(自由国民社刊)、「これで解決。働くママが必ず悩む36のこと」(日本実業出版社刊)を上梓したほか、“働くママ”のための講演や研修など行い、活躍。2016年より、Piece to Peaceで、プロ人材として業務委託契約を結び、「キャリーミー」の立ち上げに携わる。2022年、同社取締役CMOに就任。2024年6月に退任し、現在はフリーで活動中。プライベートでは、長男(高3)、長女(高1)、次女(中3)、三女(小1)と4人を育てる母。
(Hint-Pot編集部)