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子どもが欲しい夫 今は考えたくない妻の埋まらない溝 家族計画が白紙なことに悩む夫婦達
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先日、神田沙也加さんと村田充さんの離婚が報じられ、村田さんは自身のブログで「子どもが欲しかった私(村田さん)と、前向きになれなかった彼女(神田さん)とで折り合いがつかず……(オフィシャルブログより引用)」と、家族計画ですれ違いが生じたことを告白しています。共働き世帯の増加に伴い、こうした悩みを抱える夫婦も多いようです。家事分担や経済面、キャリアなど、折り合いがなかなかつかないという共働きの妻ふたりに話を聞きました。
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ケース1:私は母親代わりなの? 決められない夫に不安しかない
都内近郊に住むりささん(仮名・28)は、10歳年上の夫、健太さん(仮名)と結婚3年目。共働きで給与はそれぞれで管理しています。
「交際中はすごく優しくて大人で、何でも私の意見を尊重してくれる人だと思っていました。財布を別にしたのは彼からの提案だったのですが、30代半ばまで独身だった夫は、突然縛られるのは嫌なのだろう、子どもができたりすれば変わるだろうと思っていたんです」
家賃や光熱費などは健太さんが、食費や雑費はりささんが負担。保険代や通信料など、自分にかかるものはそれぞれで払い、旅行や外食費、夫婦で出席する冠婚葬祭関連での特別な支出は、その時々で割り勘をしたり、どちらかが払ったりと、アバウトにやりくりをしてきたそう。また、一緒に暮らしを始めてからふたりはねこを飼っており、ねこにかかるお金はすべてりささんが支払いをしています。
「食費や雑費、ねこにかかるお金なんかは、月によってばらつきがあるとはいえ、夫が支払っている額とそこまで差がないような気がしていて……。それなのに、家事はほとんどが私。帰宅した夫が脱ぎ散らかした服を片付けたり、出張前の準備を手伝わされたり、母親代わりにされているのでは? と思うこともあります」
りささんはせめて自分のことは自分でやるようにお願いしましたが、言われてすぐこそやるものの三日坊主。そんな中、先日夫が38歳の誕生日を迎え、「子どもがほしい」と言い出したそうです。
「子どもの進学のことなどを考えると、年齢的にも焦る夫の気持ちもわかるのですが、夫に家計費の見直しを提案しても、とりあえず子どもを育てながら変えていけばいいんじゃないかと、今のところ現在のスタイルを崩したくないようです。夫の貯金額も知らないですし、医療費もそれぞれで支払っているので、妊娠や出産にかかるお金はどうするのかなど、子どもが誕生する前の時点から見通しがたっていません」
また、りささんはお金以外にも引っかかることがあるのだそう。
「ねこのことで相談したときに、『わかんないから勝手に決めて』って言われたんですよね。ふたりでお迎えした子のはずなのに、飼い主としての自覚がないことが分かって、かなりショックを受けたんです。子どものことで相談しても同じように言われてしまうかもと思ってしまいました」
子どもを希望してもすぐにできるかもわかりませんし、20代前半でりささんを出産した実母からは、早めに決断したほうがいいと勧められているそうです。しかし、健太さんの変わらない態度を見ていると、どうしても一歩踏み出せない気持ちでいるのだそうです。